一度姿を消したブドウ品種「カルメネール」を使用したチリワインが日本上陸。Makuakeで予約受付中
IGNITE / 2023年6月24日 18時0分
![一度姿を消したブドウ品種「カルメネール」を使用したチリワインが日本上陸。Makuakeで予約受付中](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/ignite/ignite_564503_0-small.jpg)
少量生産の海外ブティックワインを扱うインポートブランド「GrapeFox(グレープフォックス)」が、一度は世界から消滅したと思われていたブドウ品種「カルメネール」のワインを日本に輸入。応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」にて、先行・限定販売プロジェクトを開始した。
カルメネールとはどのような品種なのか。そしてカルメネールワインの造り手とは? 本記事では、これらの詳細について紹介したい。
一度は絶滅?フランス原産のブドウ品種「カルメネール」「カルメネール」は、フランス・ボルドー左岸メドック地区原産の黒ブドウだ。
名前の由来は、フランス語で“真紅”を意味する「カルミン」から。これは、収穫時に葉が燃えるような色に染まるためだが、ブドウの実自体は深い紫色をしている。
一般的に、カルメネールのみのワインは酸度が低く、雑味が多い。さらには、栽培や醸造も難しい。適さない気候で栽培したり、完熟前に収穫したりすると、ワインに草のような苦い香りが混じるのだ。
これらの理由から、カルメネールはフランスではほとんど注目を浴びず、人気もない品種だった。
フィロキセラを免れ、チリで華咲いた「カルメネール」19世紀後半、ヨーロッパのワイン界に暗雲をもたらしたアブラムシ「フィロキセラ」によって、カルメネールはほぼ絶滅状態となった。
それから長いときを経て、カルメネールが再発見されたのは1993年のこと。フィロキセラ流行前に他品種と間違えて挿し木でチリへ輸出され、現地に根付いていたことが明らかになったのだ。
チリの温暖な気候は、カルメネールの生育には理想的だった。再発見されたカルメネールはチリで一大センセーションを巻き起こし、瞬く間にチリを代表する品種へと成長していった。
「スターリーナイト」がカルメネールの魅力を引き出すチリのマイポ・バレーとカサブランカ・バレーの間に、「マリア・ピント」という田舎町がある。
ここで小さなワイナリー「スターリーナイト」を構えるアニタさんは、純粋なインスピレーションと粘り強い観察、そして絶え間ない実験と学習によって、ワイナリー名通り、“夜空”のように美しいワインを造り出す造り手だ。
今回Makuakeに登場した、「スターリーナイト」が造るカルメネールやヴィオニエのワインを紹介したい。
生産数1,500本の「スターリーナイト カルメネール 2020」「カルメネール 2020」は、チリ北部アタカマ地域のブドウから造られたワイン。原料となるカルメネールは、アニタさん自身が丁寧に手摘みで収穫し、自然発酵で醸造している。
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