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元スノーピーク執行役員・上山桂さんに聞く“アウトサイド快楽”のススメ―自然とデザインの融合を楽しむ

IGNITE / 2023年7月11日 8時30分

「自分が40才になるのを機に独立を意識し始めました。スノーピークを退職したのち、キャンプ場開発・運営の会社を経て、今は個人事業主としてクライアントワークをするかたわらで、自主企画を企てています。

その一つとしてForkingを企画し、その手引きとなるWebサイト『forking.life』を公開、まずは楽しみ方を情報として提供している段階です。道具立てとしての商品は今秋に発売したいと考えています」(上山さん)

BBQでもスモアでもない食事スタイル「Forking」を提案

上山さんがネーミングしたForkingとは、焚き火と食を組み合わせた食事スタイルのことだ。

キャンプシーンで、マシュマロやソーセージを串に刺して焚き火で焼くこと自体は珍しくない。BBQフォークも簡単に購入できる。

「ただ、食材がその2つに限定されがちなことにモヤモヤとした疑問がありました。そんな中、前職のグループ会社が運営するBBQ場で焚火の炎で炙るBBQプランを体験しました。竹串でいろいろな食材を直接焚き火に炙って食べるという、シンプルながらとても楽しい体験でした。

この体験にわかりやすいネーミングをつけて、必要な道具立てや炙っておいしい食材一覧などを編集・デザインすることで、一つの体験として普及するのではないかと考えたことが企画の背景です」(上山さん)

スノーピーク時代から、アウトドア体験として焚き火の需要が増していることは実感していたと、上山さんは言う。

「自動車のEV化が進めば、車を横付けして楽しむオートキャンプの電化もさらに進んでいくでしょう。そうなるとアウトドアの調理用熱源も、ガスコンロからIHヒーターなどより安全なものが主流になっていくと思います。その反動として原始的な熱源である焚き火の体験需要はさらに増すと考えています。

串でいろいろな食材を炙って食べるという体験は、シンプルゆえに炙り方を工夫したりとても楽しいものです。

それからBBQって、“調理する側”と“食べる側”に2分されがちですよね。刺して炙るだけのForkingなら、みんなが同じ空間で食を楽しむことができます」(上山さん)

「焼き芋のように大人と子どもが同時に楽しめる食体験を」

イラストは、アウトドア関連のイラストを得意とするイラストレーター・MIKI Takahashiさんが担当。上山さんは彼女が住む知多半島まで赴き、Forkingの楽しさを“現地で実際にForkingしながら”伝えたという。楽しさが伝わるユーモアのあるイラストに仕上がった。

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