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観念に遊ぶ「べにや 無何有」の極上ステイ—旅の終わりはふたたびの金沢【LEXUS×VOGUE JAPAN アメイジング エクスペリエンス in 金沢レポートその4】

IGNITE / 2014年11月14日 16時12分

金沢の街でのドライブをしばし楽しみ、昼食は日本料理『銭屋』へ。落ち着いた風情の店構えは、正調の日本料理店の格を感じさせる。

季節の花が慎ましやかに飾られた座敷で食卓を囲む。
近海で穫れる豊かな海の幸と、近郊の新鮮な野菜。ふんだんな季節の食材を、上品な味わいに仕上げるのが金沢の料理である。そのエッセンスが凝縮したような優美な松花堂弁当は、目で味わうのもまた楽しい。

お店の風格からクラシカルで謹厳な味わいを想像していたが、その想像は良い形で裏切られる。食材の味が第一に立ち上がる繊細な味付けに古めかしさはなく、あくまで爽やかで伸びやかな美味しさが印象的だった。

銭屋は、現在の店主で2代目という比較的新しい店である。その若い料亭が、老舗立ち並ぶ金沢において超一流の評価と多くのファンを獲得しているのだから、やはりただものではない。新鮮なセンスと確かな技術を感じた昼食となった。


女将さんは旅の一同のご飯をよそいながら、料理やそれにまつわる種々の事柄を語ってくれた。

銭屋の女性達は、女将を筆頭として皆とても気さくで、心配りが細やか。そしてどこかキュートな印象があった。この印象は旅を通じてお会いした沢山の当地の女性達にも共通しており、例えば和服を颯爽と着こなしたシーンにすら、肩の力が抜けた自然な明快さが感じられた。文化が生活の中に当たり前に息づくお国柄故だろうか。

銭屋を出れば、小雨が降っていた。お店の番傘をさしてクルマに戻る。
終始にこやかでいらした参加者のご夫婦。銭屋は大人のデートの風景にぴったりである。

旅の終わりに訪れたのは、辻家庭園。
加賀八家のひとつ横山家の別荘兼迎賓館の一部をいまに残し、金沢市指定文化財となっている。現在は結婚式や催し物の会場としても人気で、散策や喫茶に訪れる人も多い。

先ほどまでの小雨も上がり、庭園は水々しく輝いていた。
贅を尽くした迎賓館の建物は茶寮となっており、市街地を見渡しながらのお茶にくつろぐ。悠々と流れる犀川のほとりに瓦屋根の波が美しい。金沢はやはり文化や伝統をあるがままに息づかせる美しい街だ。

ゆったりとした心持ちで今回の旅に思いを巡らせれば、やはりそれは“体験”の旅であった。
自ら走り、人に出会い、物に触れ、そして風土と季節を食べた。
ただ観光する鑑賞するにとどまらない、たしかな手触りのある旅の感動。五感すべてで楽しんだ数々のアクティビティは、外的な刺激や驚きであると同時に、湧きあがるような内的体験でもあったように感じる。
『LEXUS AMAZING EXPERIENCE』が発信する、新しい知的な“大人の遊び”達に今後も期待したい。

(くぼきひろこ)

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