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【レクサスRC F試乗記】ゆっくり走っても楽しい&気持ちいい! 誰もが楽しめるスポーツクーペ

IGNITE / 2014年11月19日 6時0分


400psオーバーのFRモデルということで扱いがシビアに思う人もいるかもしれないが、結論からいえば非常に安心感が高いハンドリングだ。IS Fがタイヤサイズの制限やサスペンションストロークなど、“生みの苦しみ”を味わった反省もあり、RC FではベースとなるRCと並行して開発が行なわれた。

車体はサーキット走行まで対応する強固な骨格(フロント:GS用、センター:IS-C用、リア:IS用)にプラスして「F」専用のブレースがプラス。サスペンションを構成するパーツもRC F専用設計だ。タイヤはフロント255/35ZR19、リア275/35ZR19のミシュランPSS、ホイールはBBS製鍛造アルミホイールの組み合わせとなる。


操舵力はこの手のスポーツモデルとしては軽めの設定だが、路面からのインフィメーションも非常に高い。そして操舵に対する応答遅れもなく正確性が高いのでライントレース性も良いので意のままにコントロールすることが可能だ。もちろん、この気持ち良さは、日常領域で速度を上げなくても十分に味わうことができる。

ステア特性はクイックではなく、プレミアムモデルらしい心地よいダルさがあるので、直進安定性もすこぶる高い。恐らくメカニカルグリップだけでなく、アクティブリアウイングやエアロスタビライジングフィン、アンダーカバーなどによる空力性能も寄与しているはず。


RC FにはメカニカルなトルセンLSD仕様と駆動力制御システムを搭載するTVD仕様が選択可能だ。トルセンLSD仕様の自然なフィーリングに対し、TVD仕様はステアリングを切った瞬間から4輪で曲がるようなイメージで、まるでクルマが1サイズ小さくなったかのような軽快感を味わうことができる。

個人的にはRC Fの世界感に合う走りはTVD仕様のほうだと思っている。ちなみにTVDを採用することでリアの重量は+30kg増えているが、その影響なのか快適性はTVD仕様のほうが上であった。

ブレーキはブレンボ製のフロント6ポッド/リア4ポッドのモノブロックキャリパー仕様だ。サーキットユース対応の絶対的な制動力はもちろんだが、一般道では微妙な速度調整が楽にできるコントロール性やタッチの良さが光った。
走りの良さは操作系にも表れている。RCをベースにしながらも、太さやグリップ感、そして素材にまでこだわったステアリングや、フィット感の高い表皮一体発泡設計のスポーツシート、ドライブモードに合わせて表示が切り替わる専用メーターなど、ドライバーが対話する重要な部位はRC F専用に開発するなど、人とクルマの繋がりにも気を配られていることを実感できるだろう。

更にRC Fではエンジンフード/ルーフ、アクティブリアウイングをカーボン製に変更する「カーボンエクステリアパッケージ」も設定。約10kgの軽量化はもちろん、見た目の部分でも魅力的である。

と、色々言ってみたものの、残念なことにRC Fの本当の実力はサーキットで走らせないと解らない。手に入れたオーナーは、一度でもいいのでサーキットでパフォーマンスの高さをぜひ味わって欲しい。
ただ、RC Fは速く走らせなくても仕上がりの“良さ”は誰にでも体感できるクルマに仕上がっていることは間違いない。

lexus.jp

(山本シンヤ)

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