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名勝「對龍山荘庭園」に続き、昨年重要文化財に指定された「對龍山荘」の一般公開が開始

IGNITE / 2025年1月17日 16時30分

名勝「對龍山荘庭園」に続き、昨年重要文化財に指定された「對龍山荘」の一般公開が開始

京都市左京区にある重要文化財「對龍山荘」の一般公開が、1月15日(水)より開始された。

昨年の秋から国指定の名勝である「對龍山荘庭園」のみを一般公開していたが、「建物内も見てみたい」という声を受けて、建物も予約なしで見学できるようになった。

同山荘と庭園を、京都旅行の際の立ち寄りコースリストに加えたい。

明治29年に造営された對龍山荘

京都・東山の麓に位置する對龍山荘は、明治29(1896)年に薩摩出身の実業家・伊集院兼常氏によって造営されたことに始まる。

その後、彦根出身の呉服商・市田弥一郎氏が譲り受け、庭園・建物ともに大規模な改修が行われ、明治38(1905)年に完成した。庭園を手掛けたのは、近代日本庭園の先駆者と称えられた植治(うえじ)こと七代目小川治兵衛氏だった。

約1,800坪からなる広大な敷地内に池や流れ、露地、滝石組、芝生広場を設け、雄大な東山からの景色の連続性を有する同庭園。

明治42(1909)年の『京華林泉帖』に「風流清雅にして其構造に最も心尽くしたるを見る」と記され当時から極めて高い評価を得てきており、昭和63(1988)年には国の名勝に指定されている。

また建築は当時随一といわれた大工・島田藤吉氏が手掛け、2024年に国の重要文化財に指定された。

卓越した手腕で築かれた建物は庭園との調和や一体感に極めて優れ、明治期の京都における上質で貴重な近代和風建築だ。

庭園に続き、建物の一般公開も開始

これまで非公開だったが、現所有者であるニトリホールディングスの似鳥昭雄会長の「広く多くの方々に對龍山荘を見ていただきたい」という熱意により、2024年秋から自由見学の庭園一般公開が開始された。また、今年1月に建物も自由見学できるようになった(*1)。

入場料は「對龍山荘 写真集」付きで、一般3,000円(税込)となっている(*2)。開園日時は季節によって異なる。その他詳細は、對龍山荘のホームページにて確認されたい。

近代日本庭園の傑作と、上質で貴重な近代和風建築を観賞しよう。

對龍山荘
所在地:京都府京都市左京区南禅寺福地町22
公式サイト:https://tairyu-sanso.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000906.000073913.html

(MOCA.O)

*1見学できるのは建物1階と庭園。建物の2階は見学不可
*2現金のみ

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