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リアル・マイケルジャクソン [Vol.53]_1998年 in 東京_マイケル来日! ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話~

インフォシーク / 2013年9月12日 17時30分

7月27日、記者会見のあと撮影会を行うマイケル。

7月24日、キャピトル東急ホテルにチェックインしたわたしたちは、その足で成田空港へ向かった。今回は、空港からしっかりマイケルをお出迎えしようと決めていたのだ。

到着ロビーにつくと、すでに大勢のファンがマイケルを待っている。その集団の中に、K氏とジョン(K氏の知人としてビジネスに参加)、そして、初めて見る日本側の関係者一同がいた。

「あなたたち、空港にも来たの!」と驚くK氏。ホンの一瞬マイケルの姿を見るために、追っかけファンがかける労力が、いまだに彼には理解できないのだ。「帰りはどうするの!」と聞かれ、もちろんタクシーでホテルまで追いかける、と答えると、K氏は隣にいた日本側の関係者に「彼女たちを車に乗せるように」と指示を出している。「はぐれないように、ついて来てくださいね」と関係者のTさん。

そのまま小一時間ほど待ち続け、ついにマイケルが到着ロビーに姿を見せた!

「キャー!」「マイコー!!」わきあがる歓声の中、マイケル一行が短い通路を歩き、あっという間に関係者口へと消えていく。ちょうど関係者口の前で待機していたわたしたちは、通路の奥に消えていくマイケルの後ろ姿に向かって声をかける。

「マイコー!」

大歓声の中、タイミングよくYちゃんの呼びかけがクリーンヒットし、マイケルはパッと振り返ると、伸び上って大きく手を振り返してくれた!

隣にいたTさんが、「いまマイケル、あなたの声で振り返ったよね?」と驚いている。その後、急いで関係車両に向かい、キャピトル東急ホテルに移動する。その道中で、わたしたちは、これまでの追っかけ遍歴について同乗の関係者に説明した。彼らは、ただただ目を丸くして驚いていた。

ようやくホテルに到着すると、すでにマイケルは10階のスイートにチェックインした後だった。わたしたちは、いつものようにロビーで待機する。と、そのとき、初めてみる日本側の関係者に声をかけられた。

「あなたたちのことを、マイケルはよく知っていますよ」秘書らしき女性と並んだ彼は、微笑みながらわたしたちに名刺を差し出す。そこには、某企業の会長という役職名とEという名前が書かれていた。なんと彼は、去年の茂朱(ムジュ)リゾートで、突然来訪したわたしたちとマイケルのやりとりを見ていたのだ!

「なにかして欲しいことがあれば、遠慮なく言いなさい」と言い残し、Eさんと秘書の女性は去っていった。他のスタッフが、Eさんをみて頭を下げている。今回のビジネスでは、非常に多くの企業が「関係者」として複雑に絡んでいるようだったが、間違いなく彼は現場の責任者だった。

人生って、どこでどんな縁が転がっているか、本当にわからないものだ!手探りでも、一歩ずつでも、とにかく動く。そこから風が変わり、周囲が変わり、物事が変わっていく。

そして、その日の夜、マイケルは主要関係者とともに、ホテルの地下にある中華料理店でミーティングを行うことになった。わたしたちは、中華料理店の入り口の前で、マイケルがやってくるのを待つことにした。関係者が忙しく行き来するうちに、何人ものファンが気づいて中華料理店の前に集まってくる。

(もうすぐマイケルが来る…)いよいよ!というときになって、ホテル側の年配の従業員がやってきて、「後ろに下がってください!」と、少し離れた階段の上まで強引に人払いをしてしまう。えー!とブーイングの声。ここにいるのはお馴染みのファンばかりで、誰もマイケルに飛びついたりしないのに!

(次はわたしたちか)と構えていたら、なぜか彼は声をかけてこない。後ろから、「あちらは、おいっこですから」と周囲に説明している声が聞こえてくる。

おいっこ。…甥っ子?いつからわたしたちは甥っ子になったんだ?それを言うなら姪っ子だろう!(それも違うけど)なんとなく落ち着かず、通りかかった日本側の主要関係者Mさんに、「わたしたち、ここに居ても大丈夫ですかね?」と聞くと、「誰かにどけって言われたの?」と眉をひそめる。いや、言われてはいないんですけど…

そうこうするうち、ウェインに先導されて、ついにマイケルがやってきた!大勢の関係者に囲まれたマイケルは、帽子にマスク、シルバーのジャンパー姿だ!ウェインが「彼女たちだよ!」とわたしたちを指し示すと、その場に立ちどまるマイケル。久々に会ったマイケルに挨拶をし、おのおの名刺を渡す。それを受け取ったマイケルは、おもむろにYちゃんをガバッと抱きしめ、続いてわたしとハグをしたあと、中華料理店へと入っていった。(そのときの様子をMJジャパン側のビデオクルーが撮影しており、あとで映像を見せてくれた)

マイケルが店内に入ったあとは、ホテル側の対応もゆるくなり、再び大勢のファンが中華料理店の入り口前に集まった。そして、突然わたしたちは気がついた。さっきホテルの従業員が繰り返していたのは、甥っ子ではなく「ご一行」だったのだ!この3カ月間、わたしたちが毎週のようにキャピトル東急ホテルで関係者のミーティングに居合わせていたのを、彼は見ていたのだろう。

再びマイケルが現れるのを待ち、静かな熱気と興奮に包まれるその場を離れ、わたしたちは次の行動を起こした。

【バックナンバー】リアル・マイケルジャクソン ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話

パリス川口
コピーライター。87年来日時にマイケルのファンとなり、OL時代、同じくOLの友人とともに世界中を追いかける。96年HISTORY TOURを機に、3人は「D-PARTY」(ファミリーの意)と呼ばれ、世界各地でマイケルに会えるようになる。追悼式から3年を経て当時のエピソードを公開。

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