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リアル・マイケルジャクソン [Vol.56]_1998年 in 東京_MJジャパン設立記者会見! ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話~

インフォシーク / 2013年10月3日 17時30分

MJジャパン設立記者会見でのマイケル@ホテルオークラ

7月26日。来日3日目は日曜日ということもあり、朝から多くのファンがキャピトル東急ホテルに集まった。

この日もさまざまな予定が組まれていたマイケルであるが、急きょ、すべての外出予定がキャンセルになった。昨日の夜中、息子のプリンスが体調を崩し、マイケルは一睡もせずに看病していたというのだ。K氏とジョンからその様子を聞いて、思わず心配になったものの、「医者にも診てもらったしもう大丈夫」ということでホッとした!そんなわけで、この日は多くの追っかけファンがマイケルと子どもたちの様子を見守りながらホテルの内外で一日を過ごすことになった。

そして7月27日。いよいよ「MJジャパン設立記者会見」が行われる日だ!この日はほかに、空手関係のパーティーが予定されていたのと、昨日キャンセルになったお出かけ予定が組み込まれ、マイケルにとって朝から大忙しの一日となった。

わたしたちは、おとといもらった関係者用のパスを下げて、一足先に会場となる「ホテルオークラ」へと向かう。受付で記帳を済ませて会場内に入ると、ミステリー社の社長ディーターと奥さんが左手前方に座っているのが見えた。

「ハーイ」声をかけると、ディーターが立ち上がって奥さんを紹介してくれ、隣に座るようにわたしたちを促す。のちにマイケルのマネージャーとなるディーターであるが、このときは事業提携のパートナーとして来日していたのだ。

報道陣が続々と現れ、レポーターが会場内の様子を実況中継している。そのとき携帯で話していたディーターが、「もうすぐマイケルが到着するから迎えに行こう!」とわたしたちに声をかけてくれ、いっしょにホテルオークラの入り口へと向かう。大勢のファンが待ち続ける中マイケルが乗ったバンが到着し、わたしたちはマイケルをお出迎えしていっしょにホテルの中へと入った。といっても、マイケルとゆっくり対面している余裕はなく、そのままマイケル一行はホテル内の控室へ向かい、わたしたちは揉みくちゃになってドッと疲れて再び会場へと戻った。

檀上にセッティングされたテーブルに、関係者が一列に着席し、中央には「マイケルジャクソン」と書かれたネームプレートと空席がひとつ。これからマイケルが現れ、あの場所に座るのだ!会場がフっと暗くなり、スクリーンにマイケルの映像が流れる。そして、いよいよ会場内に本物のマイケルが現れた!

(マイケル、カッコイイ!)サングラスもマスクもしていないマイケルは、メイクもばっちり決まっていて、スターのオーラ全開だ!ウェイン、スキッパー、アティーラ(ヨーロッパ系のボディーガード)に囲まれたマイケルが、檀上にあがって自分の席に着席する。

この記者会見の様子は、当時ほとんどのTV局で取り上げられ、いまも某動画サイトなどでニュース映像をみることができる。日本側のビジネス概要の説明に続き、マイケル本人からMJジャパンの設立経緯、今後のビジネスプランについて語られた。大きな柱は、先日スポーツ誌で報じられたとおり、「テーマパークの建設」「トイショップの店舗展開」そして「チャリティー事業」の3つだった。

内容は、とても素晴らしいものだった。しかし…先に日本側の長~い長~い事業説明が行われている間、中央のマイケルは、ちょっと眠そうな様子でボーッとしているではないか。日本語がわからないマイケルにとって、この10数分は、ガマンのひとときに違いない。(誰か訳してあげればいいのに)

そこでわたしたちは、檀上のマイケルに向かって、コンサートのときにやるように、頭を左右に振ってみた。(気づくかな?)するとマイケルは、フっとこちらを見ると、じっと目線を向けたあと、ニーッといたずらっこのように笑った!(眠そうなのが見つかった照れ隠しのようでもあった)そして、ちょっとおどけながら投げキッスをしてくれたのだ!うなづきながら小声で「サンキュー」と言っているように見える。

わたしたちの前にいた報道陣が、一斉にこちらを振り向く!わたしたちも、ちょっとおどけて檀上のマイケルに向かって投げキッスを返す。そのあとマイケル自身のスピーチへと移り、一言めの「ハーイ」『こんにちは!(すかさず通訳の声)』に大ウケしながら、無事記者会見を終えた。

そして、最後に報道陣向けの撮影時間が設けられ、檀上の中央にたったマイケルに一斉にフラッシュが向けられる!彫像のように静かにたたずんでいるマイケルは、長い手足と完璧な全身のバランスで、惚れ惚れするような立ち姿だ。そして、しだいに音楽にあわせて全身でリズムをとりはじめる。この、「静と動」の不思議な融合が、マイケルの魅力をより一層際立たせているのだ。

その後、会場を立ち去るマイケルを見送る際、出遅れたわたしたちが「マイコー」と後ろから呼びかけると、マイケルはパッと振り返り、(戻ろうかな?戻れないかな?)と一瞬考えたあと、まるで子どもにするように、「バイバーイ」と手を振って歩いていった。(わたしたちは思わずずっこけ、周りにいた関係者が、このやりとりにみんな笑っていた)その後、わたしたちはバタバタと後続の関係車両に乗り、ホテルオークラをあとにして次の目的地である「六本木」へと向かった。

【バックナンバー】リアル・マイケルジャクソン ~おっかけOL3人組とマイケルの交流実話

パリス川口
コピーライター。87年来日時にマイケルのファンとなり、OL時代、同じくOLの友人とともに世界中を追いかける。96年HISTORY TOURを機に、3人は「D-PARTY」(ファミリーの意)と呼ばれ、世界各地でマイケルに会えるようになる。追悼式から3年を経て当時のエピソードを公開。

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