【東京五輪 28日の見どころ】侍ジャパンが出陣!サッカー男子はベスト8をかけ強豪と対戦
インフォシーク / 2021年7月27日 18時0分
【テニス】
テニスは大坂なおみが3回戦で敗れるという波乱はあったものの、錦織圭は勝利でベスト16入り。またダブルスでも26日にマクラクラン勉との“べんけい”コンビで日本勢としては101年ぶりという2勝目を挙げ、ベスト8入りを決めている。
シングルス・ダブルスともに勝ち進んでいる錦織は28日になんとダブルヘッダーを行う。ここまで連戦続きの錦織にとってかなりの強行軍となるが、ここを乗り切れば単複2冠の快挙も見えてくる。
また混合ダブルスも1回戦が行われ、錦織とのコンビで男子のダブルスにも出場しているマクラクラン勉が柴原瑛菜とのコンビで出場する。
【卓球】
卓球はシングルスの準々決勝が行われる。男子の張本・丹羽は敗退したが女子は石川佳純と混合ダブルスで金メダルを獲得し2冠を狙う伊藤美誠がベスト8入り。伊藤は26日に行われた混合の優勝後、会見が終わって会場を後にしたのは深夜0時過ぎ、翌日の27日には2試合をこなすというハードスケジュールだったが、2試合で1ゲーム落としたのみの完勝だった。
石川は27日は4回戦のみで、こちらは危なげなくストレート勝ち。世界ランクこそ伊藤が上(伊藤2位、石川10位)だが今年の全日本選手権ではその伊藤下し5年ぶりの優勝。王者のプライドが彼女を突き動かしている。
【アーチェリー】
男子団体で銅メダルを獲得し意気上がるアーチェリーは個人戦が開始、日本勢男女6人が出場する。2回戦では混合団体と男子団体で金メダルを獲得した韓国の金済徳が敗退するという波乱が起きているが、ロンドン個人銀で5大会連続出場のエース・古川やランキングラウンド男子5位で団体戦で銅メダルを決めるラスト1投をど真ん中に的中させた武藤弘樹らに期待がかかる。
【競泳】
競泳は男子200mバタフライの決勝が行われ、19歳の五輪初参加・本多灯が出場する。瀬戸大也ら有力選手が次々と敗退している今大会、男子競泳勢の決勝進出は本多が初めて。決勝進出は8位とギリギリのラインだが、前半100mまで6番手だったのを後半で挽回し決勝進出を決めた準決勝のように、大逆転のメダルを狙ってほしい。200バタは04アテネで山本貴司が銀、08北京、12ロンドンで松田丈志が銅、16リオで坂井聖人が銀と4大会連続で日本勢がメダルをとっているが、本多がそれに続けるか。
また400m個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依が女子200m個人メドレーの決勝にも出場、2冠を狙う。準決勝では予選よりも1秒近くタイムを縮めながらも、余力を持った泳ぎで決勝進出。
金メダル獲得後には祝福が殺到したそうだが、かつて世界選手権で銀メダル獲得後に祝福のメッセージに返信し過ぎて腕を痛めたという苦い経験から今回はSNSの通知機能をオフにし、万全の体制で決勝へ挑む。
【野球】
金メダルの女子ソフトボールに続けるか、男子野球・侍ジャパンが開幕戦を迎える。対戦相手は強豪ドミニカ。メジャーでの実績も豊富な選手も多く、2013年WBCのチャンピオンでもある。
予告先発で日本の先発はオリックスの山本由伸、ドミニカは巨人のメルセデスと発表された。
山本は今シーズン首位と好調のオリックスで9勝、防御率1.82、121奪三振といずれもリーグ1位と絶好調。最速157キロの速球に加えて150キロ超のフォークをはじめとした多彩な変化球も超一流。誰もが現在の日本プロ野球ナンバー1の投手と認める存在で、今回の“開幕投手”にはふさわしい成績と実力の持ち主だ。
24日の楽天との強化試合でも先発し2回1安打2奪三振無失点と、文句なしの好投を見せた。
対するドミニカには日本プロ野球を経験した選手が多いのが特徴だ。先発の左腕・C.C.メルセデスは今季巨人のローテーションの一角として5勝1敗、防御率2.31と好調成績を残している。アメリカで結果を出せず広島のカープアカデミーに入団も1年でクビとなり巨人の育成から主力となった、いわば“日本育ち”と言ってもいい選手。巨人で同僚の坂本との対決も楽しみだ。ちなみにメルセデスの五輪での登録名は、クリストファー・クリソストモ、つまり「C.C.」の部分になる。
他にもドミニカには同じく巨人のエンジェル・サンチェス、バルデスおじさんの愛称で親しまれた元中日・バルデス、サヨナラインフィールドフライでおなじみの(?)元巨人・フランシスコらが所属している。それだけ日本野球を知っている選手が多いということで、強敵なのは間違いない。
実はまだプロ参加が認められてから金メダルのない日本。悲願の金に向けて、強敵に勝利してはずみをつけたい。
【柔道】
ここまで全階級金メダルの柔道男子は90キロ級・向翔一郎が出場する。向は高校柔道で実績をあげながら大学ではアメフト部に入りそうになったり、素行不良で大学の寮からも実家からも追い出されたり、奇抜な髪型にしてみたり、「楽勝で優勝したい」とビッグマウスを吹かせてみたり、動画サイトの発言が物議をかもしたりといわゆる世間一般の「柔道家」のイメージからかけ離れた存在。しかしその粗削りさと奔放さがうまくかみ合えば、あっと驚く大仕事をすることになるだろう。得意の背負い投げが大舞台で炸裂するか。
女子70キロ級の新井千鶴は16年の体重別で田知本に破れリオの代表を落選。その悔しさを晴らすかのように17・18年の世界選手権を2連覇した。小学校時代からの得意技である足技からの寝技を武器に東京の舞台へと這い上がった。今年の入ってから国際戦で優勝、3位。パワーで勝る海外勢に技のキレ味でどこまで対応できるか。
【体操男子】
団体で銀メダルの輝いた体操男子日本は橋本大輝と北園丈琉が個人総合に出場する。個人戦2連覇の内村は予選落ち、“ひねり王子”白井健三も現役引退とかつての大黒柱が表舞台から去っていく中、新たなエースとして期待が集まるのが19歳の橋本大輝だ。団体では最後の鉄棒で圧巻の演技を見せ、出場選手唯一の15点超えとなる15.100を記録した。また今年4月の全日本選手権予選では予選7位から決勝で高得点をたたき出し逆転で初優勝。「自他ともに認める負けず嫌い」というだけあって、ここ一番での底力、爆発力には定評がある。予選は首位通過。新たな日本体操界のエースが内村から受け継いだ“日本3連覇”達成なるか。
【サッカー男子】
見事勝利で決勝トーナメント出場を決めた女子に続き、男子がグループリーグ最終戦に挑む。ここまで2連勝、引き分けどころか1点差までの負けでもベスト8進出は決まるが、最終戦の相手は強豪フランス。下手をすると大差負けもありうる相手だ。それだけにメンバー温存はせず、ベストメンバーで挑むことが予想される。
攻撃のキーマンはやはり、ここまでの2試合でゴールを挙げている久保建英と堂安律か。堂安はメキシコ戦、PKで得点を決めただけでなく先制点の久保のゴールをアシストしたパスは見事だった。2人のコンビネーションは阿吽の呼吸とも言えるもので、フランス戦でも彼らの関係性が試合を大きく左右するだろう。
また、守備では欠場中の冨安の状態が気になるが、ボランチの遠藤が守備の要になりそうだ。「相手からボールを奪い、奪われない」技術は素晴らしく、彼を中心とした守備陣がフランスの攻撃をどれだけ食い止められるかも注目だ。
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