【東京五輪 2日の見どころ】侍ジャパンは最大のライバル・アメリカと対戦。バスケ女子も予選突破へ
インフォシーク / 2021年8月1日 18時0分
2日は男子・野球が行われ、予選グループを突破した日本は準々決勝で最大のライバル、アメリカと対戦する。
卓球は団体戦が行われ、前日に1回戦を突破した女子は準々決勝、男子は1回戦を行う。
レスリングは男子グレコローマン60キロ級の文田が金メダルをかけ決勝へ。女子は皆川が3位決定戦に臨む。
陸上は予選で驚異的な日本記録をマークし2位で決勝に進んだ男子3000m障害・三浦に期待が集まっている。
【卓球】
男女の団体が行われる。12年ロンドンは銀、16年リオは銅で悲願の金メダルを目指す女子は石川佳純、平野美宇、伊藤美誠のメンバーで第10シードのハンガリーに3-0で快勝。平野美宇がダブルス・シングルスで2勝する活躍だった。
初のオリンピックに挑む平野はリオでは補欠だった。球拾いや練習相手を努め、選手村には入れず団体銅メダルの瞬間は観客席から見届けた。5年分の思いをぶつけ、金メダルを目指す。
準々決勝の相手は第5シードの台湾と。
リオ銀の男子は水谷隼、張本智和、丹羽孝希が出場する。世界ランク4位の張本智和は個人戦でもメダルを狙える存在だったが4回戦でまさかの敗北。初めての五輪出場で「楽しくも怖かった」とショックを隠せない様子だった張本だが、「この借りは団体で」と雪辱に燃えている。1回戦の相手はオーストラリア、勝てば準々決勝まで行われる。
・卓球女子団体8強 平野美宇が単複で2勝 / スポーツ報知
・美宇躍動 卓球団体3―0発進 五輪デビューで単も複も快勝貢献「楽しかった」 / スポニチアネックス
・ショック隠せぬ張本「力は出し切った、相手が強かったです」 / 読売新聞
【レスリング】
日本のお家芸・レスリングは初日となった1日、グレコ60キロ級で文田が決勝に進出、銀メダル以上を確定させた。文田は無類の猫好きで、猫カフェで気分転換するのが趣味なんだとか。ツイッターのアカウントも「にゃんこレスラー」(@NyankoWrestler)としているほどで、そこから彼の反り投げは「にゃんこ投げ」と呼ばれることも。にゃんこ投げが世界を制するか。
また女子76キロ級でも皆川博恵が3位決定戦に進み、銅メダルを狙う。
・文田健一郎、積極的攻撃で銀以上確定 日本男子の17大会連続メダルに「少しホッとした」 / スポーツ報知
・レスリング・皆川 決勝進出逃すも、08年浜口京子以来最重量級のメダル必ず「獲って流れを断ち切りたい」 / スポニチアネックス
2日、男子グレコ77キロ級は屋比久翔平が、女子68キロ級には土性沙羅が登場する。屋比久は初出場、土性は連覇を狙う。
沖縄出身の屋比久は、全日本を制したレスラーである父親に鍛えられてきた。2015年に全日本選手権で初優勝すると、20年まで5度頂点に立った。4月のアジア予選で準優勝し、オリンピック出場を果たした。オリンピックは出場を果たせなかった父親の夢でもあった。東京の舞台で今度は自らの夢、メダルを狙う。
・レスリング屋比久、初の五輪代表 グレコローマン77キロ級 / 共同通信
・父の教え胸に自分の夢をつかむ レスリング屋比久翔平「泥くさくてもいい」 / 沖縄タイムス+プラス
・沖縄初のオリンピックレスラーに! 屋比久翔平が果たした“親父の夢”「高1の頃は内地の高校生はすごいと思っていた」 / Number Web
初出場のリオで金メダルの土性。翌17年には世界選手権でも金メダル、18年ワールドカップでも優勝と“土性時代”は続くかと思われたが、オリンピック代表の選考を兼ねた19年の世界選手権は3回戦で敗退。さらに同年の全日本選手権は準決勝で敗れ大会8連覇でストップ。オリンピック代表を決めることができずプレーオフへ出場しこれに勝利、ようやく代表の座をつかみ取った。
小学生時代は吉田沙保里の父親のレスリング教室に通っていた。吉田からは「父が教えた攻めるレスリングで頑張ってね」と激励されている。
・吉田沙保里さん、特別寄稿…「ドンと来い!」の気持ちで後半もつないでほしい / スポーツ報知
・日本レスリングに黄色信号、東京五輪目前で“勝てなく”…海外勢が一斉にレベル向上 / Business Journal
【野球】
予選グループを1位通過した日本が準々決勝でライバル・アメリカと対戦する。
前回北京オリンピックで銅メダルのアメリカは元エンゼルス監督のマイク・ソーシアの指揮のもと、現役メジャーリーガーはいないものの元メジャーリーガーやNPBでプレーする選手がメンバーに名を連ねている。
日本戦で先発するのはシェーン・バズ。17年ドラフトでパイレーツから1巡目(全体12番目)で指名を受けた選手で、現在はレイズ傘下の3A所属。今期は12試合に投げて3勝4敗、防御率2.26の成績を残している。オリンピック後はメジャーデビューを期待されている若手有望株だ。
クローザーにはメジャー通算137セーブのデービット・ロバートソン。野手ではメジャー218本塁打を誇る強打の内野手、トッド・フレイジャーに要注意だ。
日本の先発は田中将大。説明不要、メジャーでも大活躍した日本が誇るレジェンドだ。日本に戻ってきた今シーズンは4勝5敗、防御率2.33とまだ本来の調子を取り戻していないが、北京オリンピックを経験(3試合に登板、7回無失点)した数少ない選手で、その経験も大きな力になるはず。
ちなみにトーナメントとはいえ負けたらここで終わりではなく、敗者復活トーナメントで勝ち上がると決勝に進める。とはいえストレートで決勝まで進むにこしたことはない。
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【陸上】
男子走り幅跳びの橋岡優輝は予選1本目で決勝進出ラインを超える8m15cmをマーク。同種目の決勝進出は84年ロサンゼルス以来の37年ぶり9人目となる。
今年の日本選手権で8m36cmをマーク。これは今季世界5位の記録で、16年リオ銅のラザフォードが記録した8m29cmを上回る記録だ。本人は「メダル獲得は最低限の目標」と強気。史上3人目のメダル獲得に期待したい。
また男子3000m障害決勝に三浦龍司も進出している。30日の予選ではなんと全体2位で決勝進出。日本勢で五輪3000m障害の決勝進出となると1972年ミュンヘン以来、49年ぶりの快挙となる。
予選では余力を持って走る有力選手も少なくないため、単純に順位だけで判断することは出来ないが、驚くべきはそのタイムだ。予選では記録した8分9秒92は、自身の持っていた日本記録を6秒07も更新する驚異的なタイムを記録だ。
三浦は今年5月、03年に記録された8分18秒93の日本記録と更新する8分17秒46をマーク、6月に8分15秒99に更新。そして今回、8分9秒92まで短縮した。つまり、18年間更新されなかった記録を2カ月で9秒も縮めたことになる。まるで漫画の主人公のような成長ぶりだ。
世界記録は7分53秒63だが、これは04年に記録されて以来破られていないもので、競技の過酷さと日本の気候を考えるとこのタイムに近づくことは考えづらい。8分8秒台後半~10秒台なら、三浦にも充分にメダルのチャンスはある。
・日本初の表彰台かけて三浦龍司が今夜決勝へ…陸上3000障害 / 読売新聞
・三浦龍司が49年ぶりの五輪決勝進出で注目される3000M障害 一度だけ走った記者がその過酷さを伝えたい / スポーツ報知
・【陸上】三浦龍司は類を見ない運動神経の人情家…日本人初の3000m障害入賞なるか / 日刊ゲンダイDIGITAL
・【記録と数字で楽しむ東京オリンピック】男子3000mSC / 日本陸上競技連盟公式サイト
【バスケットボール女子】
予選ラウンド第1戦は強豪フランスに74-70で勝利した日本だが、第2戦は6連覇中アメリカに69−86と完敗、1勝1敗で決勝トーナメント進出をかけて予選ラウンド最終戦に挑む。
日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチは就任当初から「目標は金メダル」と公言し、持ち前の堅守速攻に加えて積極的な3ポイントシュート力の重要性を訴えてきた。その結果「全員が速くて走れて、打てる」チームを作り上げた。
アメリカ戦でも後半失速はしたものの、前半は40-49と身長差を感じさせない戦いぶりだった。
対戦相手は世界ランク17位のナイジェリア。10位の日本にとって初めての格下の相手だ。日本は過去に96年アトランタ、16年リオでベスト8入りを果たしており、今回はその先を目指している。
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