【東京五輪 31日の見どころ】侍ジャパンの第2戦、SAMURAIブルーは一発勝負の決勝トーナメント。89年ぶり決勝進出に期待“史上最速”陸上・100m勢も登場
インフォシーク / 2021年7月30日 18時0分
【陸上】
世界最速の男を決める男子100mには山県亮太、多田修平、小池裕貴の3人が出場する。1932年ロスオリンピック6位の吉岡隆徳以来、決勝進出者を出していない日本だが、2017年に桐生祥秀が日本人として初めて10秒台を切る9秒98を記録すると、サニブラウン・A・ハキームが9秒96、21年に山縣亮太選手9秒95と9秒台の更新が続いている。9秒台の3人のうち、桐生・サニブラウンは代表に選ばれなかったが、出場の3人、特に山県には89年ぶりの決勝進出にも期待がかかる。
その他の注目選手は走り幅跳びの橋岡優輝。今年の日本選手権で8m36cmをマーク。これは今季世界5位で、16年リオで銅メダルのグレッグ・ラザフォードが記録した8m29cmを上回る記録だ。19年の世界陸上では22年ぶりの入賞を果たした橋岡。東京でも入賞、いやメダルを狙っている。
女子100mハードルの寺田明日香は波乱万丈の競技人生を歩んできた選手だ。2008年から日本選手権で3連覇するなどトップに君臨してきたがケガなどがあり23歳で引退、出産を経て7人制ラグビーに転向。18年に陸上に復帰、19年には女子史上初の12秒台を記録した。異色ハードラーが東京でどんな走りを見せるか。
・山縣亮太、人生で「想像し得る最大の底」から復活できた理由。リオ銀から苦難の連続も辿り着いた、9秒台と東京五輪 / REAL SPORTS
・頂点狙う男子400メートルリレー、注目はメンバー選び 五輪陸上スタート 100メートルは89年ぶり決勝進出に期待 / 夕刊フジ
・華麗なるアスリート一族の血は競技力に影響しているのか? 橋岡優輝が走幅跳のエースになるまで / REAL SPORTS
・ママ寺田 走って発信…引退、出産、ラグビー経て復帰 / 読売新聞
【柔道】
新種目の混合団体が31日に1回戦から準決勝までが行われる。日本はシードとして準々決勝からの出場となる。
混合団体のルールは男女3人ずつの6人がチームとなり、男子が73キロ級・90キロ級・90キロ超級、女子が57キロ級・70キロ級・70キロ超級でそれぞれの階級同士で試合を行い、4勝したチームが勝ちとなる。各試合ゴールデンスコア方式の延長を行うため引き分けはなく、仮に3-3となった場合は1本勝ちなら10ポイント、技ありをとっての優勢勝ちなら1ポイント…とポイントで争い、それでも勝敗がつかない場合は無作為に選ばれた階級の選手同士による代表戦が行われる。
各階級はその体重以下の選手でも出場可能で、例えば73キロ級に60キロ級の高藤直寿や66キロ級の阿部一二三が出ても構わないルールになっているが、階級通りの選手がメンバーになるのなら、日本チームは男子が73キロ級の大野将平、90キロ級の向翔一郎、90キロ超級は(最重量級の)原沢久喜、女子が57キロ級の芳田司、70キロ級の新井千鶴、70キロ超級は(最重量級の)素根輝になる。大野、新井、素根は今大会2つ目の金メダルを狙うことになる。
混合団体は東京での種目追加を受けて2017年の世界選手権から行われるようになり、中止となった20年を除き日本が4連覇中。
ライバルとなるのはやはり3大会連続のフランスか。柔道の母国日本が団体戦も制して10個目の金メダルを狙う。
・世界柔道の混合団体、日本がV4 フランスを4―0で下す / 共同通信
・柔道、日本で初の「男女混合団体戦」は無理があった?男女平等で人数偶数の難点 / Business Journal
・東京オリンピックで初採用!柔道の男女混合団体戦とは / Olympics.com
【野球】
第1戦ドミニカ戦を劇的なサヨナラ勝ちで勝利した日本。第2戦の相手はメキシコ、ここで勝利するとグループリーグ1位通過が決定する。
予告先発でメキシコ戦の先発は広島の森下暢仁と発表された。2年目の森下は昨年、ルーキーながら10勝3敗でリーグ2位の防御率1.91と活躍、セ・リーグ新人王に輝いた。今季もここまで6勝4敗、防御率2.29の好成績を挙げている。最速155キロの直球に加えて多彩な変化球と、どの球種でも空振りがとれる正確なコントロールが持ち味だ。
高校時代はU-18ベースボールワールドカップで準優勝、大学時代にもユニバーシアードでの金メダルや日米野球に出場など、国際大会の経験は豊富な点も頼もしい。
初戦、ドミニカと対戦し0-1で敗北してあとのないメキシコの日本戦の先発はフアン・オラマスと発表された。メジャーの経験こそないが、マイナーリーグやメキシカンリーグで合計100勝以上挙げている。打線ではメジャー通算2050安打・317本塁打の大ベテラン、エイドリアン・ゴンザレスやメキシカンリーグで3割4分5厘と好調な元阪神のナバーロが中心になりそうだ。パンチ力のある選手が多いだけに一発には注意したい。
ドミニカ戦では中継ぎ経験のあまりなかった青柳が打たれ、また打線も必要以上にボールを見すぎて積極性に欠けるところがあり、一時はベンチに重い空気が漂っていたという。勝ったとは言えこれらの苦い経験を、メキシコ戦に生かしてグループリーグ突破、そして金メダルへ生かしてもらいたいところだ。
・侍ジャパン、メキシコ戦の先発は森下暢仁 勝てばグループリーグ1位通過 / Full-Count
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【サッカー男子】
ロンドン五輪以来のベスト4進出をかけて日本が決勝トーナメントに登場する。1次リーグでは参加16カ国中、唯一の3連勝をマークした日本。日本が3連勝するのは史上初、しかも強豪メキシコ・フランスを破ってのものなのでその中身はかなり濃い。
攻撃の核となるのは、日本史上初の4戦連続ゴールを狙う久保建英。その決定力の高さに加えてトップ下としても卓越したゲームメイクで試合をコントロールしてている。フランス戦では終始優勢な試合状況だったこともあり、早めに交代して消耗を抑えることもできた。このままの勝ち進んでゴールを決めていけば、銅メダルを獲得したメキシコオリンピックの釜本以来の得点王も見えてくる。
久保と抜群のコンビネーションを見せる堂安律は、フランス戦では沈黙、あまりいいところを見せる事ができなかった。久保の負担を軽減するためにも、彼の活躍は必須だろう。
守備陣ではオーバーエイジとして右サイドバックで攻守に存在感を見せていた酒井宏樹が累積警告で出場停止となったのは少し不安材料だ。代わって先発が予想されているのが橋岡大樹。フランス戦では途中出場、正確なクロスで決定機を作った。陸上の注目選手として紹介した走り幅跳びの橋岡優輝とはいとこ同士だ。
対戦するニュージーランドは2大会ぶり3回目のオリンピック出場。過去2回はいずれも1次リーグ敗退で、今回が初のベスト8入りとなった。初戦の韓国戦では圧倒的に攻め込まれながらもわずかなチャンスをモノにして1-0で勝利。今回も展開としては攻める日本、守るニュージーランドという図式になると予想される。
主力選手はバイエルン・ミュンヘンと契約し現在はブンデス2部にレンタル移籍中の攻撃的MFサープリート・シン、191cmのFWクリス・ウッドあたりか。ウッドはプレミアリーグで4年連続2桁ゴールを挙げている。彼の高さ、ここぞというところで決める勝負強さは要注意だ。
・橋岡 初先発濃厚!191センチのFW警戒!酒井が累積警告で出場停止、31日準々決勝NZ戦 / スポニチアネックス
・【サッカー】久保建英3戦連発の覚醒っぷりで8強入り 五輪メダルも得点王も十二分に狙える / 日刊ゲンダイDIGITAL
・3連勝日本、ガチンコ決勝Tの鍵は「2列目の左」 松井大輔「個で打開できる選手が最適」 / THE ANSWER
・NZのエースは英プレミア4年連続2桁得点の巨漢FW…英通信員が解説 準々決勝で日本と対戦 / スポーツ報知 /
【ボクシング】
12年ロンドン五輪から採用されたボクシング女子。女子フェザー級に出場した入江聖奈は準々決勝でルーマニアのネクタに判定勝ち。3位決定戦がないため、日本女子初のメダルが確定している。
入江は小2の時にボクシング漫画の名作「がんばれ元気」に影響しボクシングを始め、中学では全戦KOの剛腕を誇りながら陸上競技でも全国中学駅伝にも出場するなど活躍したが、高校に進学してからはボクシングに専念していた。
準々決勝ではネクタの荒々しい突進に苦しむが、左ジャブや右カウンターを的確に当ててポイントを稼ぎ、最終ラウンドの打ち合いを制して僅差で勝利、歴史的な偉業を成し遂げた。
31日は決勝進出をかけて19年世界選手権銅のアーティングストール(イギリス)と対戦する。名前の由来でもあるパイロットのアイルトン・セナばりのスピードとテクニックでアクセル全開のファイトを見せたいところだ。
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