【パリ五輪 31/1日の見どころ】連覇を狙う体操・橋本大輝ら有力選手が続々登場でメダルラッシュはまだまだ続く予感
インフォシーク / 2024年7月31日 9時0分
柔道
31日 18:06~女子70キロ級2回戦
31日 18:54~男子90キロ級3回戦
1日 0:00~柔道女子70キロ級決勝
1日 0:18~柔道男子90キロ級決勝
連日のメダルラッシュが続く日本柔道。5階級目となる男子90キロ、女子70キロ級も好成績に期待したい。
女子70キロ級の新添左季は昨年5月の世界選手権で優勝、昨年6月には早々と代表の座を射止めた。
200kgを超える強靭な背筋力を生かした切れ味鋭い内股が得意技。他にも払い腰、足技を得意とする正統派の柔道家だ。寝技は苦手意識が強かったというが、所属である自衛隊の先輩で世界的な寝技の名手でもある濱田尚里(東京五輪金メダリスト)の影響をうけてレベルアップ、世界選手権の決勝では内股で崩して寝技で一本勝ち。今年のアジア選手権は3本すべて寝技で一本勝ちし優勝した。
弱点を克服した天才肌の世界女王が五輪の舞台でも頂点をつかむか。
柔道をテーマにした名作の主人公と同じ名前を持つ男子90キロ級・村尾三四郎はアメリカ・ニューヨーク生まれ。2歳で日本へ移り、5歳で柔道を始めた。内股や大外刈りといった、長い手足を生かした豪快な投げや足技を得意とするスタイルから、「令和の三四郎」の異名で呼ばれるようになった。
最大のライバルは東京五輪金メダリストのラシャ・ベカウリ(ジョージア)。村尾はベカウリと過去に3度対戦し3敗とまだ一度も勝ったことがないが、「決勝でベカウリ選手を倒して金メダルを勝ち取りたい」と意気込んでいる。
「平成の三四郎」と呼ばれた92年バルセロナ五輪金メダリスト・古賀稔彦さんのように美しい投げ技で一本の山を築き、金メダルを目指す。
参考記事
・ 【パリ五輪】柔道・村尾三四郎、桐蔭学園先輩と二人三脚で大一番へ 「不屈の精神」花の都でも|カナロコ by 神奈川新聞
・ 東京五輪で最多9個の金メダルを獲得した柔道日本代表 初出場の村尾三四郎が前回王者へ「決勝で倒して金メダルを勝ち取りたい」日テレNEWS NNN
・ 柔道女子のパリ五輪代表・新添左季「意外と自分でもできるかも」…アジア選手権Vで払しょくした苦手意識|スポーツ報知
バレーボール
31日 20:00~男子1次リーグC組
アルゼンチンvs日本
初戦のドイツ戦でまさかの黒星を喫した男子バレー日本。ネーションズリーグで初の銀メダルとなり、世界ランクも過去最高2位、五輪直前の強化試合では世界ランク1位のポーランドにも勝利し、金メダル候補として乗り込んだが思わぬ黒星となった。1次リーグ第2戦では東京五輪銅メダルのアルゼンチンと対戦する。
バレーボールは、各グループ上位2チームと各グループ3位の成績上位2チームの合計8チームが準々決勝に進出する。前日の試合で日本に勝ったドイツはアメリカに敗れ、日本が属するグループCはアメリカが2勝5ポイントで首位、1勝3ポイントのドイツがこれに次ぎ1敗1ポイントの日本は現在3位。2位以内の突破が理想だが、万が一ここで敗れると3位グループの上位2位以内に入ることも難しくなる。グループ残り2試合でもう負けられない。
ドイツ戦ではブロックで18点も奪われており(日本は8点)、相手のブロックポイントを減らすことが大きな課題となった。アルゼンチンはまさにこのブロックが強みで、なかでもミドルブロッカーのアグスティン・ロセルは高いブロック力を誇る選手だ。石川祐希とは同じクラブに所属するチームメイトで手の内を知り尽くしていることもあり、注意が必要だ。
参考記事
・ 「初戦は少し硬かった」男子バレー黒星スタート 負けられないアルゼンチン戦 攻略ポイントは? 元日本代表・清水邦広さん解説【パリ五輪】|ABCニュース
・ 【男子バレー】“日本危うし”アメリカがドイツ破り2連勝 日本は生き残りをかけてアルゼンチン戦へ|日テレNEWS NNN
・ 高橋藍「五輪の難しさ」1次L突破へ日本時間31日・アルゼンチン戦…パリ五輪|スポーツ報知
ボクシング
31日 23:50~男子71キロ級2回戦
1日 3:16~男子57キロ級2回戦
ボクシングは男子71キロ級岡沢セオン、57キロ級原田周大と2人のメダル候補が出場する。
ガーナ人の父を持つ岡沢は東京五輪にも出場し2回戦で敗退。ただしその相手だったキューバ選手が金メダルを獲得している。五輪後の世界選手権67キロ級で日本人初となる優勝を果たすと、昨年のアジア大会では日本勢として29年ぶりの金メダルを獲得した。
しかしあくまで目標は五輪での金と、さらなる強さを求めてウズベキスタンなど約10カ国を渡り歩き海外修行で腕を磨いた。
現在はスポンサー収入だけで活動する、日本初の“プロのアマチュアボクサー”。五輪の初戦となる2回戦では世界王者シムベルゲノフ(カザフスタン)とヨルダン選手の勝者と対戦予定。ここを乗り切れば、メダルもぐっと見えてくる。
参考記事
・ 岡沢、「金」こだわり武者修行 ボクシング男子、頂点狙う|共同通信
・ 男子ボクシング・岡澤セオン『プロのアマチュアボクサー』として目指す金メダル|日テレNEWS NNN
・ 初の五輪は「いや~な感じ」の左ジャブでメダル挑戦 ボクシング男子57キロ級の原田周大|産経ニュース
サッカー
1日 0:00~女子1次リーグC組
日本vsナイジェリア
初戦は世界王者スペインに逆転負けを喫したものの、2戦目は王国ブラジルに逆転勝利し、ここまで1勝1敗のなでしこ。1次リーグ最終戦となるナイジェリア戦に勝つか引き分けで1次リーグ突破が決まる。負けた場合は他組の結果次第となるが、2位を争うブラジルの相手がスペインということを考慮すると、直接対決でブラジルに勝っていることもあり若干有利な立場と言える。
アフリカン特有の身体能力の高さ、プレーエリアの広さはやっかいではあるが、ランキングは日本の7位に比べ36位と低く、オリンピックでの成績もベスト8進出が最高と実績ではなでしこが上。直接対決でも22年に対戦し、日本が勝利している。
とは言え、けた違いのフィジカルから繰り出される爆発力は侮れない。男子の試合ではあるがリオ五輪で移動トラブルで試合開始数時間前に到着したにも関わらず、日本から5点を奪い勝利したことを覚えている人もいるのではないか。
また、懸念材料としては対戦相手よりも選手のコンディションが気になるところ。スペイン戦での清水梨紗の負傷に続き、ブラジル戦を欠場した藤野あおばは車いすでナント入り、練習には参加できていない。また古賀塔子も練習を欠席していて、ナイジェリア戦の出場は不透明な状況だ。
ただ、ブラジル戦で谷川萌々子というニューヒロインが現れたように、新たな“救世主”に期待したい。ナイジェリアに勝って、すっきりと突破を決めたいところだ。
参考記事
・ なでしこジャパン、ナイジェリア戦へ最終調整も藤野と古賀が不参加 池田監督は負傷でないことを強調|スポニチアネックス
・ なでしこ逸材が「国の歴史に名を残した」 パリ五輪“救世主”へ…開催国も驚嘆「天才的な閃き」|FOOTBALL ZONE
・ 【対戦国情報】なでしこを待ち受ける強豪たち~第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)|JFA
体操
1日 0:30~体操男子個人総合決勝
団体で劇的な逆転優勝を果たした日本体操男子。個人総合ではエース橋本大輝が連覇と団体総合との2冠を狙う。
大会が始まるまでは決して順調とは言えない状況だった。怪我が相次ぎ、調整不足で開幕を迎えた。個人種目別の予選前日には左肩の違和感を訴え、当日も種目を重ねるごとに「んどん体が重くなって」いき、得意なはずの鉄棒でまさかの着地ミス。総合では3位だったものの種目別の鉄棒は予選落ちとなり、連覇の道は絶たれた。
コンディションはおそらく、今でも万全とは程遠い状態ではあるだろうが、種目別の途中で演技の難易度を変え、点数を考慮しつつも体に負担のかからない構成にするという戦略で、団体の逆転勝利にも貢献した。
個人総合決勝の舞台で橋本の復活と個人総合連覇の偉業はなるか
参考記事
・ 橋本大輝、鉄棒での落下は高校3年間でわずか1回…アテネ金メダリスト・冨田洋之氏「ぶら下がり方が上手」…パリ五輪|スポーツ報知
・ 橋本大輝は「すべての経験を成長へと繋げてくれている」冨田洋之が語る体操男子“逆転金メダル”をつかんだ5人の“強さ”|文春オンライン
・ 体操ニッポン大逆転金に導いた橋本大輝、驚きの境地…逆転がかかった鉄棒の演技直前も「幸せ」|スポーツ報知
外部リンク
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