【パリ五輪 8/9日の見どころ】“令和の霊長類最強”襲名へ、レスリング藤波朱理が決勝進出。悲願の金メダル狙う卓球女子団体は決勝進出かけドイツと対戦
インフォシーク / 2024年8月8日 9時0分
ゴルフ
8日 16:00~女子第2ラウンド
前回の東京五輪では稲見萌寧が銀メダルを獲得した女子ゴルフ。今年は22・23年の日本ツアー連続年間女王の山下美夢有と今季の全米女子オープン覇者・笹生優花が日本代表として参戦している。
初日第1ラウンドを終えて、山下美夢有が2バーディー1ボギーの71で1アンダー7位につけている。山下は武器とする精度の高いショットで難コースを1アンダーにまとめた。首位のフランス・ブティエが7アンダーと大きくスコアを伸ばしているが、2位は4アンダーと山下とは3打差。山下にもチャンスは十分にある。
前回の東京では母の出身地のフィリピン国籍で出場し9位だった笹生優花は、今回は日本国籍で連続出場となった。この日は2バーディー5ボギー、1ダブルボギー77で5オーバー46位と出遅れた。しかし全米女子オープンを2度制した実力者、ここからの巻き返しに期待したい。
参考記事
・ 山下美夢有は初日71 1アンダー7位の好発進「緊張感はいつもの試合と変わらなかった」|スポニチアネックス
・ 女子ゴルフ山下美夢有、7位タイ発進「悔しいバックナインだった」 笹生優花は出遅れ46位【パリ五輪】|TBS NEWS DIG Powered by JNN
・ 【パリ五輪】女子ゴルフ2大会連続のメダル獲得へ 全米優勝の笹生&2年連続年間女王の山下が出場 東京大会は稲見が男女通じて初のメダル獲得|日テレNEWS NNN
スポーツクライミング
8日 17:00~女子複合準決勝リード
6日に行われたスポーツクライミング複合準決勝で、高さ4~5メートルの壁をどれだけ少ない手数と回数で最後まで登り切る「完登」ができるかを競うボルダー部門が行われた。ボルダーを得意とする東京五輪銀の野中生萌が決勝進出圏内の7位、一方森秋彩は11位とやや出遅れたが、今回行われる12メートル以上の高さの壁をどこまで高く登れるか競うリードの方が得意なため、巻き返しに期待したい。
参考記事
・ 東京五輪銀の野中生萌が7位発進 世界3位の森秋彩は11位 スポーツクライミング女子複合予選|スポニチアネックス
・ 東京「銀」野中生萌がボルダー7位、初出場の森秋彩は11位…8日に決勝進出かけたリード|読売新聞
・ 【クライミング】7位の野中生萌は「全力以上のものを出す」とリードへ意気込み 森秋彩は「心が折れかけた」|日テレNEWS NNN
レスリング
8日 18:14~男子フリースタイル57キロ級1回戦
8日 18:14~女子57キロ級1回戦
8日 18:21~男子フリースタイル86キロ級1回戦
9日 2:53~女子53キロ級決勝
グレコ60キロ級・文田健一郎、77キロ級・日下尚が金メダルを獲得。女子も68キロ級尾崎野乃香・50キロ級の須崎優衣が銅メダルと連日のメダル獲得が続く日本レスリング。
女子53キロ級では藤波朱理が前評判通りの強さを見せ決勝進出した。ここまで公式戦7年間負けなしで連勝記録も136に伸ばしている。決勝までの内容も圧倒的で、準決勝でも相手に全く付け入る隙を与えず。4分40秒で10-0のテクニカルスペリオリティー勝ちで決勝進出を決めた。
決勝の相手とは以前に対戦し勝ってはいるが、内容に納得がいかなかったのか悔しさを感じていたという藤波は「彼女のことを思って私は今までやってきた」とまで言い切り、無敗の王者だがリベンジの精神で決勝に挑む。かつてオリンピック3連覇・個人戦206連勝の偉業を成し遂げた吉田沙保里の異名“霊長類最強”を継承し「令和最新版霊長類最強女子」を襲名する日も近い?!
参考記事
・ 藤波朱理“137連勝で金”に王手 尾崎と須崎が逃し「簡単にはいかないと身に染みて感じました」|スポニチアネックス
・ “令和最新版霊長類最強女子”圧倒的強さで決勝進出を果たした藤波朱理が吉田沙保里の愛称を継承か|日テレNEWS NNN
2016年リオデジャネイロ五輪男子フリースタイル57キロ級銀メダルの樋口黎が2大会ぶりの五輪に挑む。ここまで紆余曲折あった男が復活の金メダルを狙う。以前から体重超過で失格になるなど減量に苦しんでいた樋口は、東京五輪の出場枠をかけて臨んだ2021年春のアジア予選で、当日計量で失格になるというミスをおかしてしまう。その後出場をかけたプレーオフに挑むもコンディションを取り戻せず敗戦し金メダルどころか出場すら叶わなかった。
この失敗から独自の減量方法を学んだ樋口はコンディションを取り戻し、22年の世界選手権では優勝、翌23年の世界選手権でも準優勝し五輪代表に。前哨戦となる今年6月の国際大会では発熱の悪コンディションながら3試合連続で10点差以上つける圧勝で優勝した。
20歳でメダルを獲り、「マカロン王子」と呼ばれたかつての天才がフランスの舞台で復活の金メダルを狙う。
参考記事
・ 「いつも『死ぬんじゃないか』と思うくらい落としていた」限界迎えていたレスリング・樋口黎の体、手にした糸口|REAL SPORTS
・ 樋口黎「もっと圧倒できる」 レスリング五輪代表、遠征終え|共同通信
また同日、男子フリースタイル86キロ級の石黒隼士も登場する。この階級は東京五輪では3大会連続出場となる高谷惣亮が代表だったが、石黒はその高谷を23年の全日本選抜選手権と全日本選手権の決勝で破り、今年4月のアジア予選で初めての五輪出場を決めた。
参考記事
・ 清岡、石黒が初の五輪代表 レスリング五輪アジア予選|共同通信
女子は57キロ級の桜井つぐみが出場する。全国中学生選手権で3連覇するなど、中学時代から世代トップクラスの活躍をしてきた桜井は、21年から55~57kgで世界選手権を3連覇とこのクラスの頂点に立ってる。当然、金メダルの最有力候補だ。
余談だが桜井は今年の1月に行われた団体戦で53キロ級出場の藤波朱理と対戦、この時は藤波が勝利している。
参考記事
・ 幼なじみ、切磋琢磨の20年=恩師「金の夢かなえて」―レスリング桜井、清岡両選手〔五輪〕|時事通信
・ 【レスリング】結束固い〝チーム四国〟 パリ五輪金メダルへたぎる思い「全員でスターになる!」|東スポWEB
・ 藤波朱理、桜井つぐみに快勝 レスリング代表対決、133連勝|共同通信
陸上
8日 18:35~男子400メートルリレー予選
9日 4:45~男子110メートル障害決勝
陸上は男子400メートルリレーの予選が行われる。リオ五輪で銀メダルを獲得した「リレー侍」は金メダル獲得を目指した東京五輪で痛恨のバトンミスにより途中棄権。その雪辱と悲願の金メダルを目指す。
今回のメンバーはリオ五輪銀メンバーの桐生祥秀、柳田大輝、サニブラウン・ハキーム、坂井隆一郎の4人。長い直線を走る重要区間となる第2走者だけが柳田に固定されているがトータルの走順は未確定。おそらくは坂井が1走となり、カーブでバトンをつなぐ特殊区間である3走はリオでも爆発力のある走りを見せた桐生、そしてエース・サニブラウンがアンカーを託されると予想される。
昨年の世界選手権は坂井、柳田、小池祐貴、サニブラウンのメンバーで挑み5位。五輪直前のロンドンでのダイヤモンドリーグでは坂井、柳田、桐生に上山紘輝のメンバーで走り38秒07で優勝している。
リレー侍の命綱はなんといってもバトンの受け渡し。ぎりぎりまで研ぎ澄まされたバトンワークは東京五輪の時のような失敗の危険もはらむが、個人種目で世界トップクラスが集う欧米の代表と渡り合うためのかかせない武器となる。
参考記事
・ 復活の桐生祥秀がキーマン 男子4継、精神的支柱にも|共同通信
・ 陸上男子リレー、順調な仕上がり 東京は途中棄権、パリで雪辱へ|共同通信
・ 桐生「もう一回メダルを取りに」 400mリレー、2走は柳田固定|共同通信
男子110メートル障害では村竹ラシッドが同種目日本勢初の決勝進出を決めた。準決勝で村竹は途中ハードルに当たるアクシデントもあり、4位でフィニッシュ。各組2着までの決勝進出は逃したものの、全3組3着以下の中でタイムが上位2位以内に入り、ギリギリ8番目で決勝進出を決めた。
大学の先輩で村竹と同タイムの日本記録保持者でもある泉谷駿介は9番目で決勝進出はならなかった。
決勝に向けて「メダルを取りたいし、日本記録も更新したい」と意気込む松竹。冷静な走りで好結果を期待したい。
参考記事
・ 村竹ラシッド「この世の終わりみたいな気分」から僅差で日本人初の快挙「一瞬泣きそうになった」 【陸上】|日テレNEWS NNN
・ 村竹ラシッドが110M障害で日本勢初の決勝 ギリギリ8番目の進出に「この世の終わりみたいな気分で待っていました」|スポーツ報知
卓球
女子団体準決勝第2試合
ドイツvs日本
6日に行われた団体準々決勝で、世界ランク13位のタイに3-0で勝利、準決勝進出を決めた日本女子。ロンドン五輪銀から4大会連続のメダルをかけて準決勝のドイツ戦に臨む。
気になるのは個人戦で負傷した早田ひなの左腕の状況。準々決勝では第1試合のダブルスに平野美宇とのペアで出場、テーピングをした状態で3-0で勝利した。
現在も「100%には遠い」状態だが、「いろんなリスクが伴うので」痛み止めの注射は打たず、飲み薬とテーピングで対応している。ダブルスの出場も、シングルスよりは腕への負担が小さいという配慮だろう。
準決勝の相手は7日の準々決勝で世界ランク11位のインドを破って勝ち上がってきた世界ランク5位のドイツが相手。試練を乗り越え、悲願の金メダルなるか。
参考記事
・ 卓球女子団体4大会連続メダル王手 負傷の左腕回復でチキータ&バック解禁!早田ひなに笑顔戻った…パリ五輪
・ 卓球女子 準決勝はドイツと激突 手負いの早田ひな、中1日の日程が追い風「3人で頑張っていけたら」
・ 早田ひな「腕がどんな状態であれ…」悲願の金メダルへ覚悟 痛み止め注射は「リスクが伴うので」使用せず
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