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個人でも可能な電子出版 誰でもできる電子出版 第五十回

ITライフハック / 2015年6月12日 9時0分

個人でも可能な電子出版 誰でもできる電子出版 第五十回

■はじめに
前回Apple関連のネタを扱いましたが、今回もAppleネタで行ってみたいと思います。今回のネタはhon.jpさまのニュースから拾わせていただいております。

■今秋iOS9リリース予定
前回、iOS8.4のリリースに伴いiBooks Authorで制作した電子書籍が、従来閲覧できなかったiPhoneでも閲覧可能になるというトピックを扱いました。今回は早くもiOS9の話になってしまいました。

hon.jpさんの記事『米Apple社、次期iPhone/iPad用OS「iOS 9」を今秋リリースへ、ニュースアプリ「News」標準搭載』によると、今秋リリース予定のiOS9では『標準検索機能である「Spotlight」のAPIを初めてサードパーティに開放』されるとのこと。

それによる電子書籍関連での恩恵の例として、「iPhoneの標準検索画面でアプリ内の作品も検索ヒットさせることが可能になる」としています。これはもちろんそれぞれのリーダーアプリ側の対応が必要になりますが、主要なリーダーアプリだけでも対応してくれたら想像以上に便利かもしれません。

以前から時折触れることですが、電子書籍は基本的に書店ごとにアプリで分断されてしまっていて一元管理できません。複数の電子書店を利用し購入数も多くなっている方だと、どの書籍をどこで購入したか、そもそも購入したかどうかなど混乱するケースも少なくないと思います。そんな場合に役立つことでしょう。

さて、OSのアップグレードとなると期待だけでなく不安な部分も出てきます。アプリの場合によく見られる状況ですが、OSがアップグレードすると既存のアプリが正常に動作しなくなる、ということがあります。アプリほどではありませんが、電子書籍でも類似の状況が発生することがあります。

iOSがアップグレードすると、iBooksで使われるWebKitも更新されることがあるようで、iBooksそのものがアップグレードされなくても表示や動作に影響が出る場合があります。比較的シンプルなリフロー書籍なら問題が発生することはほとんどないと思われますが、CSSをバリバリに使ってレイアウトを行った固定レイアウト書籍や、JavaScriptを含むやや特殊なEPUBなどは問題が発生する可能性が幾分高くなります。

個人的に関わった案件でも、JavaScriptを利用した電子書籍がiOS8系で動作に問題が発生したことがあります。電子書籍リリース時以前のどの環境でも問題が無かったので油断していましたが、リリース後のメジャーバージョンアップで問題が発生した形です。そんなことで、OSのアップグレードは期待と不安が入り混じりますが、若干の心の準備をしつつそのときを待ちたいと思います。

■Apple Watch用の電子書籍リーダーアプリがリリース
もうひとつ小さ目のネタを。

個人的にはApple Watchには発表時から現在までずっと興味がありません。ですが、ふとした想像で「Apple Watch用の電子書籍リーダーアプリも出るのかな?」と考えたことがあります。

私の考えでは「無い」だったのですが、既に英語用のものが出ているようですね。

hon.jpさんの記事『Apple Watchアプリでは初?EPUB電子書籍ビューワ「Wear Reader」が登場』に記載されています。「Wear Reader」というアプリだそうですが、文章をどのように表示するのかというと、「英文を単語単位で画面表示する」形だそうです。

読みやすさも気になるところですが、長いスペルの単語だと1画面に収まらないのでは? というシンプルな疑問も持ちました。とりあえず長めの単語をググったところ
“Pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis”(超微視的珪質火山塵肺疾患)
というのがありました。

こんな単語は1画面には表示できないと思うのですが、ハイフネーション処理して表示するのでしょうか。それはさておき、きっと日本語のApple Watch用電子書籍リーダーアプリも遠からずリリースされるに違いないと思うようになりました。

そしたらApple Watchに興味を持つようになるかも。

■最後に
先日私が講師をやらせていただいているロクナナワークショップのKindleストア向け出版講座とiBooksストア向け出版講座を担当させていただきました。

両方とも参加してくださった方がいらっしゃいました。EPUBは特に販売に耐える品質のものを作ろうとするとソースコードを編集することが少なくないので、ある程度難易度が高くなってしまうが色々な電子書店に入稿できる。

iBooks Authorは多少クセがある部分もあるものの、見栄えのよいものが比較的簡単にできるがiBooksストアにしか使えない。そんな、それぞれの特徴を実感として理解してくださったようです。

さて、そのロクナナワークショップのハンズオントレーニングのお知らせです!

・「Amazon:Kindleストア用電子出版講座」

Kindle向けの電子書籍の制作とリリースの手順を扱った講座です。

次回は7月1日の予定です。

電子書籍の制作はハンズオン、リリースの手順はセミナー形式で行います。

是非ご参加ご検討ください!

■著者プロフィール
林 拓也(はやし たくや)
テクニカルライター/トレーニングインストラクター/オーサリングエンジニア
Twitter:@HapHands
Facebook:https://www.facebook.com/takuya.hayashi

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