ワークマネジメントプラットフォーム「Wrike」でDXを推進!Wrike 製品責任者 Alexey Korotich氏にインタビュー
ITライフハック / 2024年12月24日 17時0分
世界中で2万社以上が導入する「Wrike」は、チームや業務の効率を最大化するワークマネジメントプラットフォームだ。豊富な機能とAIを活用し、プロジェクトの見える化や意思決定の迅速化を実現する。Wrikeがどのようなビジネスに貢献し、どのようなニーズにこたえるのか。Wrike, Inc. 製品責任者(CPO)Alexey Korotich(アレクセイ・コロティッチ)氏にお話しをうかがった。
―― 御社の事業について教えてください。
Alexey Korotich氏:弊社はワークマネジメントプラットフォーム「Wrike」を提供している企業です。Wrikeは豊富な機能を備えたプラットフォームであり、「Co-create(コ・クリエート)」という言葉を掲げ、お客さまと共に考えながらテクノロジーのブレイクスルーを実現しております。おかげさまで業績は順調で、日本を含めた6カ国にオフィスを展開しており、社員は約900名、140カ国以上のお客さまにご利用いただいております。
―― Wrikeのお客さまや特徴について教えてください。
Alexey Korotich氏: 導入企業は2万社以上、ユーザー数は200万人を超えています。5人規模の企業から21.5万人を超える大企業まで、製造業やハイテク企業など、業種は多岐にわたります。私たちが提供するWrikeは、Intelligent Workflows(インテリジェント・ワークフロー)を実現するプラットフォームです。これは、Wrikeが高度な知性を備えたワークマネジメントツールとして、さまざまな業務プロセスを効率的かつ効果的に支援することを意味します。
企業の目標や目的、プロジェクトの計画、人材のスキル、チームの現状など、Wrikeを活用すれば、これらのアナログ的な情報をデジタル化できます。このような組織レベルからチーム・個人レベルまでの業務を統合的に管理する仕組みは業種を問わず必要とされるため、あらゆる企業での利用が可能です。
Wrikeは、企画から適応までの各ステージを強力にサポートします。「Wrike Work Intelligence」によるAI支援と人による意思決定を組み合わせ、事務・管理、ガバナンス、データ連携などの全体的な業務管理にも対応する拡張性を備えています。
―― Wrikeのユースケースについて教えてください。
Alexey Korotich氏:私たちが強みを持つ業界としては、製造業、ハイテク業界、プロフェッショナルサービス、小売流通業、消費財メーカーが挙げられます。Wrikeは高い汎用性を備えており、マーケティング活動、プロフェッショナルサービスの提供、サービスデリバリーなど、多様な用途で活用されています。
また、IT業界ではポートフォリオ管理に、製品開発ではハードウェアとソフトウェアを組み合わせた開発プロジェクトでもご利用いただいています。どのような企業でも、Wrikeがお客さまの業務に役立つと考えています。
―― 競合他社との違いは、何でしょうか。
Alexey Korotich氏:競争の激しい業界において、Wrikeは常に競争力の維持に努めています。特に大企業向けの複雑な業務をサポートするツールは模倣が難しいという点で差別化を図っています。また、Wrikeの大きな強みは汎用性の高さであり、さまざまな用途や業務に適応できることが多くの企業に支持されています。この柔軟性が、競合他社との差別化要因となっています。
Wrikeは、プロジェクトベース、サービスベース、プロダクトベースなど、さまざまな切り口の業務を効率的に管理できるツールです。幅広いワークフローに対応し、目的別に構成要素を用意しており、これらを組み合わせることで柔軟な運用が可能です。
たとえば、プロフェッショナルサービスを提供する企業では、サービス時間のトラッキングやデータ連携を通じて、快適かつ効率的な管理を実現します。
マーケティングキャンペーンでは、多様なコンテンツ制作が必要ですが、Wrikeにはそれらを確認・承認するための機能が備わっています。さらに、使いやすさも大きな特長です。ITに慣れていないユーザーでも直感的に操作できるよう、インターフェイスが工夫されています。このため、技術的なハードルを気にせず、多くのチームが活用しやすいツールとなっています。
―― AIが話題になっていますが、WrikeではAIをどのように活用されていますか。
Alexey Korotich氏:AIは現代市場で注目される新たなテクノロジーであり、大きなチャンスと可能性を秘めています。「Wrike Work Intelligence」では、このAI技術を活用した機能を提供しています。ただし、AIが効果を発揮するには、信頼性の高いデータの導入が不可欠です。そのため、Wrikeのプラットフォームを通じて、適切なデータを取り込み、より高度なAI機能を活用することが重要とされています。
「Datahub」は、業務データを一元化し、効率的なワークフロー管理をサポートする機能です。複数のシステムに分散したデータをWrike上で統合することで、データの一貫性を保ちながら迅速で正確な意思決定を可能にします。特に、財務、サプライチェーン、製品、顧客など従来Wrikeの外で管理していた情報をタスク側で参照できるようになり、システム間を行き来せずに業務判断を行い、業務のスピードと精度を高める点が特徴です。
Wrikeは、ガンチャートのようなタイムライン表示やかんばん形式のタスク管理をサポートする柔軟性を備えています。さらに、次世代型のダッシュボード機能を提供しており、アナリティクスデータを可視化し、多様な形式でのデータ分析が可能です。これにより、プロジェクト管理やタスク追跡がより効率的になります。
「Wrike Work Intelligence」は、AIアシスタンスによる実行力強化を重要な機能として掲げています。例えば、文章の要約を生成したり、入力されたプロンプトに基づいて追加情報を提供することが可能です。アシスタント機能を活用することで、AIがタスクを理解し、プロジェクト分析を行うだけでなく、適切なアドバイスを提供し、タスクの自動化まで実現します。これにより、業務効率が大幅に向上します。
AIはWrikeのロードマップにおいて重要な要素として位置付けられています。現在、新しいコンセプトの開発が進行中で、来年には「Virtual Workmates」という機能が発表される予定です。この機能は定型業務を仮想のワークメイトに委任するもので、チームマネージャーがこれを活用することで、他のチームメンバーがより付加価値の高い業務に専念できる仕組みを提供します。業務効率化を大きく進める革新的な機能です。
―― Wrikeを通じて、どのような価値を提供したいと考えていますか。
Alexey Korotich氏:Wrikeは、チームの規模を問わず、業務を効率的に実行できる環境を提供します。タスクの可視化を通じて足並みを揃える(アライメントを取る)ことで、チーム全体が同じ方向を目指せるよう支援します。また、信頼できる唯一の情報源を構築し、それに基づいて誰もが業務を正確に理解し、成果を上げることが可能です。これにより、仕事の質と効率が向上します。
Wrikeでは、無駄な仕事を排除することも重要な価値と捉えています。直接的な価値を生まないが必要な業務、たとえば報告業務や管理業務を見直し、業務の割り振りを最適化したり、自動化したりすることで効率化を図ります。業務の見直しをする上で、現状認識が欠かせませんが、人と業務プロセスに関するデータをWrikeで多面的に可視化・分析することによって、チームはより重要で付加価値の高い業務に集中でき、生産性が向上します。
仕事を成果につなげることは、Wrikeの重要な価値の一つです。Wrikeでは、まず「計画の目標」を設定し、それに基づいて各施策を配置します。その施策に必要なワークストリームが可視化され、さらに各ワークストリーム内の実行すべきタスクを見える化します。これにより、チーム全体が明確な方向性を持ち、タスクを確実に実行に移せる環境を提供します。ビジネスとしての成果を出すための強力なツールです。
企業のオーナーや意思決定者は、Wrikeを通じてリソースがどの領域で効果的に活用されているか、あるいは活用不足なのかを把握できます。その結果、リソースの再編成を効率的かつ戦略的に行えるようになり、全体的な業務効率と成果の向上が可能です。
―― 今後、とくに注力したい業界を教えてください。
Alexey Korotich氏:製造業においては、Wrikeが提供するプロダクトが必要な機能を揃えており、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進において重要な役割を果たします。製造業における効率化とデジタル化のニーズに対応できるWrikeは、業務の最適化に向けた有力なプラットフォームとして活用が期待されています。
次に注力しているのはプロフェッショナルサービスの領域です。経済のサービス化が進む中、Wrikeはこの分野において強みを発揮しています。クライアントへのサービス提供では、エンドツーエンド(end-to-end)のプロセスを網羅できる機能を備え、効率的かつ包括的な管理を可能にしています。この柔軟性が、プロフェッショナルサービス業界での価値を高めています。
消費財と流通業も注力している分野です。消費者のパーソナライズ志向が進む中、企業は製品やサービスを柔軟に対応させる必要があります。製品づくりでは、初期のアイデアから製品の保守に至るまでプロセスが複雑化していますが、Wrikeはこれらの課題に対応するための効果的なツールとして活用されています。この領域は、Wrikeにとっても非常に有望視されています。
これらに共通するのは「複雑性」の管理です。Wrikeは、エンドツーエンドで全体を把握する必要がある複雑な業務プロセスに対応するための強力なプラットフォームです。プロセスが複雑であればあるほど、Wrikeの汎用性や柔軟性が真価を発揮し、効率的な業務遂行を支援します。この特徴が、Wrikeの競争優位性をさらに高めています。
―― 本日は、ありがとうございました。
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