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PC-9801などが「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録

ITライフハック / 2016年9月7日 10時0分

PC-9801などが「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録

NECパーソナルコンピュータ(以下、NECPC)は2016年9月6日、PC-9801、PC-100の2つのパーソナルコンピュータが、独立行政法人国立科学博物館により「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」として今年度登録を受けたと発表した。

未来技術遺産は、世界有数の産業技術を持つ我が国の産業技術の歴史を未来に役立てる情報として、世界的に見ても特筆すべき発明や開発品を同博物館の産業技術史資料情報センターが登録をおこなっているもの。

今年度登録を受けたPC-9801(1982年発表)およびPC-100(1983年発表)はいずれも今日のパーソナルコンピュータ発展の重要なマイルストーンとしてNECのみならず国内外に多くの影響を残したモデルだ。特にPC-9801は「キューハチ」の愛称で親しまれ、広く国内パソコン市場で普及したことから、我が国のパソコン普及期の代表的モデルとされる歴史的傑作機となっている。

■PC-9801について
製作者:日本電気株式会社 1982年発表。
グラフィックディスプレイコントローラ(GDC)で高速化した640×400ドットのディスプレイと16ビット外部バスをもち、オプションのJIS第一水準漢字ROMの搭載で漢字処理に対応した16ビットパーソナルコンピュータ。拡張性の高いハードウェアと、既に普及していた8ビットPCと交換性のあるOS的役割を果たすソフトウェアN88-BASIC(86)を搭載していた。1980年代後半から10年以上にわたり事実上の日本の標準機として普及した「98シリーズ」の初代機。

■PC-100について
製作者:日本電気株式会社 1983年発表。
マウスによるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)と、縦横どちらの配置でも使える720×512ドットの絵と文字を同様に扱えるビットマップディスプレイを標準で装備する。キャラクタベースドユーザインターフェース(CUI)のOS(MS-DOS Ver.2.01)にGUIを実現するシェルプログラムと日本語処理環境を組み合わせ、操作体系を極力統一するとともに、ワードプロセッサや表計算などのアプリケーション間の連携など現代では一般化している設計方針や技術を量販品で実現した。

pc-100

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