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トライアル、Amazonも開発 スマートショッピングカートがもたらす、真の顧客価値とは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 8時15分

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小売業各社が導入するタブレットカートの特徴は? 写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

 スーパーのショッピングカートにタブレット端末が搭載された「タブレットカート」を導入する店舗が、日本国内でもじわじわと増えています。カートに取り付けられたスキャン機能の付いたタブレット端末で、来店客自らが購入する商品の登録作業を行い、カートもしくはレジで決済作業をする仕組みです。

 前回の連載記事「万引は防げるか? セルフレジの発展系『Scan&Go』が伸び悩むワケ」では、自身のスマートフォンをレジ代わりに、セルフ会計ができる「Scan&Go」の大きな課題として、万引や意図せぬスキャン漏れなどの課題がある現状を紹介しました。

 タブレットカートを導入している小売業各社は、これらの課題をさまざまな手段で解消しようとしています。今回は、九州に本拠を置くスーパー、トライアルの「スマートショッピングカート」や、AmazonのAIレジカート「Amazon Dash Cart」など国内外のタブレットカートを紹介します。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。

●著者プロフィール:郡司昇(ぐんじ・のぼる)

20代で株式会社を作りドラッグストア経営。大手ココカラファインでドラッグストア・保険調剤薬局の販社統合プロジェクト後、EC事業会社社長として事業の黒字化を達成。同時に、全社顧客戦略であるマーケティング戦略を策定・実行。

現職は小売業のDXにおいての小売業・IT企業双方のアドバイザーとして、顧客体験向上による収益向上を支援。「日本オムニチャネル協会」顧客体験(CX)部会リーダーなどを兼務する。

公式Webサイト:小売業へのIT活用アドバイザー 店舗のICT活用研究所 郡司昇

公式X:@otc_tyouzai、著書:『小売業の本質: 小売業5.0』

●トライアル「スマートショッピングカート」の特徴は?

 タブレットカートがScan&Goと大きく異なるのは、カートに各種センサーを付けることで、スキャン漏れを防いでいる点です。

 トライアルグループは、九州エリアを中心にスーパーセンターの形態で事業を展開しています。スーパーセンターは、食料品や衣料品、住居品などをワンフロアで提供し、1カ所のレジで全商品を購入できる小売の形態です。

 同社では「スマートショッピングカート」と名付けたタブレットカートを自社開発しています。スマートショッピングカートでは、カートに組み込まれたタブレットとスキャナーを利用して買い物します。

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