なぜ、セブンで149円の「パン」が売れているのか? 背景にある“切実”な事情とは
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月12日 6時30分
どんなパンが売れているのか
セブン&アイ・ホールディングスは4月10日、2024年3月度におけるセブン‐イレブンの売り上げ状況・商品動向を発表した。
既存店売り上げ(前年比)は99.8%、全店売り上げは同100.0%だった。また、既存店の客数は同98.7%、客単価は同101.1%という結果に。
同社によると、例年に比べて全国的に気温が低く推移し、降雨日数が多かったことから、売り上げ、客数ともに前年を下回ったという。客単価については「おにぎり2個購入で50円引き」や「ななチキ各種199円セール」などがプラス要因になったとしている。
個別商品の動向については、複数個入りのパン「マルチパック」の販売が継続して伸びているという。具体的な商品としては「セブンプレミアム チョコチップ入り ふわもちチョコスティック6本」(149円)などだ。
個別の売り上げ動向は不明だが、マルチパックに該当する商品としては「たまごサラダパン3個入」(149円)や、「ふんわりレーズン バターロール4個入」(138円)などがある。
マルチパックの対象となる商品は、袋の中に複数の菓子パンや総菜パンが入ったものだ。同社はマルチパックが好調な理由として、利用客の「生活防衛意識が高まっており、経済性を求める声が多い」ことを挙げる。また、行楽やおやつ需要といったさまざまなシーンで利用できることも背景にあるという。
コンビニ各社では、消費の二極化に対応した動きを強めている。セブンの場合、弁当やアイスといったカテゴリー内の商品を価格別に「松」「竹」「梅」と分けて訴求している。特に経済性の高い商品については、店内で「うれしい値」といったポップを付けてお得感をアピールしている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
コンビニ大手は業績好調も来店客数はコロナ前に戻らず 客離れ続くか否かの鍵握る実質賃金の上下
J-CASTニュース / 2024年4月22日 20時31分
-
コンビニ売上高0.4%増 3月、温かい麺や飲料好調
共同通信 / 2024年4月22日 15時57分
-
3月コンビニ既存店売上高は前年比0.4%増、4カ月連続のプラス
ロイター / 2024年4月22日 15時24分
-
セブン、4週間で完売した「チョコっとグミ」に新作 “味”以外で重視したポイントは?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月4日 6時30分
-
ユニクロ、3月国内既存店売上高は前年比1.5%減 春物伸び悩み
ロイター / 2024年4月2日 15時20分
ランキング
-
1円下落、一時158円台に迫る 介入観測後も円安止まらず
共同通信 / 2024年5月1日 18時30分
-
2「テーマパーク化した大学」を経たZ世代の不都合 先生と生徒が共犯でうみだす「いい子症候群」
東洋経済オンライン / 2024年5月1日 11時0分
-
3米スターバックス、3年ぶりの減収…中東での不買運動や北米の節約志向が重荷
読売新聞 / 2024年5月1日 22時24分
-
4経営者目線 ジム・ロジャーズ氏「今後1年の間に大暴落」を警告 ワタミ来月40周年
zakzak by夕刊フジ / 2024年5月1日 15時30分
-
5観光業で働く人のためにも「GWは廃止すべき」 こう提言しても、何も変わらなかった理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月1日 6時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください