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夫婦のおこづかいも貯蓄額も「減少」、理由は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月2日 15時0分

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夫婦のおこづかいはいくら?

 明治安田生命保険(東京都千代田区)は、既婚者を対象に「家計」に関するアンケート調査を実施した。それによると、おこづかいについては夫が3年ぶり、妻が5年ぶりに減少。世帯の貯蓄額については、平均して昨年から175万円減少していることが分かった。

●夫は3年ぶり、妻は5年ぶりに「おこづかい」が減少

 20~50代の既婚者にひと月当たりの平均おこづかい額を聞いたところ、夫のおこづかいは2023年から2513円減少(-7.1%)の3万3039円で、3年ぶりの減少となった。妻のおこづかいは4年連続増加していたが、同1235円減少(-5.2%)の2万2298円だった。

 同社は「2022年以降、物価高のために費用が増加することに応じてか、おこづかいも増加傾向が続いていた。2024年は物価高の影響が一段と強まり、減少に転じたのでは」と分析。

 同社経済調査部 エコノミストの木村彩月氏は「夫のおこづかいはコロナや物価高の影響がない2019年と比較すると約13%の大幅ダウンとなっている。妻のおこづかいも5年ぶりに減少していることから、長引く物価高で生活必需品への支出額が増えざるを得ないなか、夫婦で協力して趣味や余暇にかかる費用を節約している様子がうかがえる」とコメントした。

●世帯貯蓄額も3年ぶりの減少

 世帯貯蓄額については、昨年比175万円減の1303万円。2022年以降、2年連続で上昇していたが、大きく減少に転じた。「収入が物価高に追い付かず、貯蓄を切り崩している人が多いのかもしれない」(同社)

 貯蓄目的は1位「老後のため」(63.5%)、2位「いざという時のため」(54.4%)が半数を超えており、先行きが不透明なことに不安を感じている様子がうかがえる。

 世帯ごとの貯蓄割合を平均すると、「銀行預金」が71.6%で圧倒的に多い結果となった。「投資」は21.6%だが、2023年の19.2%より2.4ポイントアップしていた。木村氏は「2024年は新NISAのスタートが大きな話題となった。非課税枠の拡大や非課税期間の無期限化など、従来制度から大幅に改良されたことから、この機に投資を始めた人が増えたとみられる」とした。

 インターネットを使った調査で、全国20~79歳の既婚男女1620人が回答した。調査期間は3月19~25日。

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