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スシロー、画面上で寿司を回す「デジロー」店舗を拡大 くら寿司は“リアルに回す”

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月10日 15時36分

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スシローが注力する「デジロー」とは?

 大手回転寿司チェーン「スシロー」を展開するFOOD&LIFE COMPANIESは5月10日、スシロー店舗において大型ディスプレイとレーンを融合させた「デジロー(Digital SushiroVision)」の導入を加速すると発表した。現在、一部店舗で試験的に運用しているが、2024年6月上旬から9月末にかけて新たに16店舗に導入する。

 デジローは、画面上に回転レーンが出現する仕組みとなっている。流れてくる寿司やラーメンなどをタッチして商品を選択。注文が完了すると、専用レーンで商品が各座席に運ばれてくる。

 2023年9月末からスシロー江坂店(大阪府吹田市)、新宿西口店(東京都新宿区)、天白焼山店(名古屋市)において試験的に導入したところ、売り上げや顧客満足度に大きな効果があったという。

 例えば、都市型店舗の新宿西口店はほぼ満席状態が続いているが、デジローを導入したことで客単価が向上したという。比較的客席に余裕のあった郊外型店舗の天白焼山店は、客数、客単価ともにプラスの効果があった。

 5月10日に開催された同社の決算説明会で、水留浩一社長は「デジローにはエンタメ性があり、子どもが喜ぶ。子どもに好評だからと、家族連れで来店するケースが増えたため、店舗を利用する1組当たりの人数も伸びている」と説明した。新たに導入する16店舗の状況次第では、今後さらにデジローのある店舗が増える可能性がある。

 迷惑動画の影響で、国内のスシローでは利用客が注文した商品だけをレーンに流すようになった。さまざまな寿司がレーンを流れる姿にはエンタメ性があるが、スシローではデジローや各種キャンペーンを通して満足度を向上させる方向だ。

 ライバルのくら寿司は、2024年4月末に事業戦略コンセプト「回転寿司のリニューアル」を策定した。顧客満足度を高めるため、“リアルに回す”回転寿司にこだわる姿勢を強調している。

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