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「話を聴けない上司」にならないために 意識すべき2つのポイントとは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月3日 8時0分

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 人と人が信頼関係を構築するときに「相手の話をじっくり聴く」ことが最も重要であるといわれています。最近では傾聴のスキルは、ビジネスパーソンの必須の能力とされています。とはいえ、リーダーにとってメンバーの話を本当に親身になって聴くことは、それほど簡単ではありません。その「難しさ」のゆえか、聴くことを巡っては、次のようなリーダーとメンバーの認識の食い違いが頻繁に起きています。

ある日のリーダーとメンバーの心の声

リーダー:今日の1on1では、メンバーの話をじっくり聞いたぞ。70%くらいの時間は自分が聴いていたと思う。

メンバー:今日の1on1もリーダーが90%くらいしゃべっていたな。人の話を聴くことができない人なんだよなぁ。

 こういう状態が続くと、リーダーとしてはしっかりと信頼関係や心理的安全性が作れていると思っていたとしても、メンバーが全く違う認識を持っていて、どこかで関係が破綻してしまうかもしれません。なぜ、聴くことは難しいのでしょうか。

●リーダーが陥りがちな「無意識の恐れ」とは?

 リーダーがメンバーの話を聴くことが難しいとき、そこにはいくつもの「恐れ」があります。リーダーも部下の話をしっかり聴きたいという思いを持っています。しかし、それを覆い隠してしまうような「無意識の恐れ」が実は心の奥に眠っているのです。

怖れの例

・自分が考えているのと違う方向に話が進んでしまうのではないか

・話がまとまらずに1on1の時間が終わってしまうのではないか

・メンバーの意見を尊重したら、自分のこれまでの経験が否定されるのではないか

 リーダーは、このような恐れや不安を感じて、無自覚でメンバーの話が聴けなくなっているのかもしれません。そんなときは、まずはメンバーの話を3分間聴き続けてみましょう。

 メンバーの話を聴いていると「でも」と口をはさみたくなるときがあると思います。それでもグッと我慢してとにかく3分間聴いてみるのです。そして「そう考えているんだね」「よく分かったよ」と、メンバーの話をしっかりと受け止めましょう。

 メンバーの考えがリーダーの考えと違ってもよいのです。受け止めるとは、あくまでも「あなたがそう考えていることは分かりました」というスタンスを示すことで、メンバーの意見の内容に賛同しているわけではありません。

 まずはしっかりと受け止めてから「そう考えている背景を教えて」「私の考えを言うね」という風に、対話を発展させていきます。この時はため込んでいた分、自分の意見をいろいろと言いたくなると思いますが、話しすぎないように注意しましょう。

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