1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

日本企業のDXを加速 米通信ベライゾン・ビジネスCEOに聞く5G世界戦略

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月27日 7時40分

日本企業のDXを加速 米通信ベライゾン・ビジネスCEOに聞く5G世界戦略

ベライゾン・ビジネスグループのカイル・マレイディーCEO(撮影:河嶌太郎)

 米国3大キャリアの通信企業、ベライゾンが日本市場でのビジネスに注力している。3月には都内でグローバル戦略説明会を開き、「プライベート5G」の日本でのサービス展開を表明した。

 プライベート5Gとは、企業などの敷地内で5G通信回線を独自に引き込んで、利用者が5Gを専用ネットワークとして使えるサービスのことだ。これによって、5Gが持つ光回線以上の通信速度を使ったビジネスが可能になる。国内企業では2020年12月にKDDIが同種のサービスを始めたほか、ソフトバンクも22年度にサービスを開始した。

 ここに参入してきたのが、ベライゾンだ。ベライゾンはこのプライベート5Gのような仕組みを、例えばアメリカンフットボールのコーチ間の通信回線として試験的にサービス提供している。ベライゾンはKDDIとの業務提携も発表していて、プライベート5G分野だけでなく、ソニー・ホンダモビリティが研究開発する電気自動車「AFEELA(アフィーラ)」に搭載される通信機器のプロバイダとしても協業を進める。

 なぜ、ベライゾンは日本市場に注目しているのか。法人向け部門ベライゾン・ビジネスグループのカイル・マレイディーCEOに聞いた。

●日本企業のDXを加速 ターゲットはセキュリティ

――今後ベライゾン・ビジネスは日本で、どうビジネスを展開していきますか。

 主な戦略としては、技術開発に大きな投資をしていきます。この主な舞台は米国になりますが、米国で巨額の技術投資をして、そこから世界の他地域に展開し、その技術を広げていく形になります。

 弊社の顧客は、米国に限られるわけではありません。例えば本社が米国にあったとしても、オペレーション自体はさまざまな国で実施している場合もあります。逆に本社が日本にあって、米国でオペレーションしているケースもありますので、さまざまなユーザーがいます。

 そういったユーザーに対して、まずは有線による専用線のサービスを提供しています。こうした顧客を中心に、近年アプリケーションやサイバーセキュリティ関係のサービスが増えてきています。

――日本市場にはどんなビジネスチャンスがあると考えていますか。

 まずセキュリティ領域ですね。アジア太平洋地域では、弊社のセキュリティ関連ビジネスの成長が20%増になっています。セキュリティビジネスそのものは“いたちごっこ”の関係もあり、どんどん高度で複雑なものになっています。こうした背景からセキュリティ関係の機能は、今後も引き続き拡張・拡大を続けていきます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください