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22万円以上もするのに、なぜ? LIXILの「ボディハグシャワー」が前年比2倍の理由

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月27日 9時4分

 そうした戦略が機能し、Webやテレビなどで紹介されて知名度が向上、徐々に販売台数が増えていった。発売2年目となる2023年度の売り上げは前年比2倍に。数カ所のホテルやサウナ施設にも導入されている。

 「購入者の約5割は、30~40代の共働き世帯や30~50代の持ち家に住む方です。この方々は、介護目的ではなく手軽に全身を温められる機能性などを理由に購入されています。以前の全身シャワー製品と比べると若年層の購入が多く、コスパ、タイパの面で共感いただいているからだと考えています」(古屋氏)

 認知度が上がるにつれ、工務店などから「ウチでも売りたい」と問い合わせがくるように。2024年4月からB2B2Cでの販売もスタートしている。

●「入浴効率化」のニーズは高い

 リクシルが2022年に実施した調査によれば、65.8%の人が「お風呂に入るのが面倒だと感じたことがある」と回答。平均入浴時間は20分以下が61.0%と、短めの入浴が主流だった。

 「入浴時間だけじゃなく、風呂掃除など入浴の準備も含め効率化したい人が増えている印象があります。従来と比べて浴室掃除の手間が少なく全身を効率よく温められるので、タイパ重視の層に向けた切り口でプロモーションするのはアリかなと思っています」(古屋氏)

 タイパ以外に浴室内の鏡や棚をなくす、あるいはカスタマイズする需要なども見えており、「今後も多様化するライフスタイルに沿って、人々が自分の好みに合わせた使い方ができる製品を開発したい」と小栗氏は締めくくった。

 風呂キャンセル界隈にウケそうなボディハグシャワーだが、賃貸では大家の許可が必要になり、22万円~と値が張る。そうしたハードルがある一方で、広い面積が取りづらい都心の新築マンションやホテルなど需要はまだまだありそうだ。

(小林香織)

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