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なぜ、会社員として働くのか? キャリア自律からワケを考える

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月17日 8時0分

なぜ、会社員として働くのか? キャリア自律からワケを考える

なぜ会社員として働くの?

 「まだ会社員なんだ。独立できるでしょ」「会社から離れて独立してみれば?」──こうした言葉を投げかけられたとき、みなさんはどう思うだろうか。

 「なるほどね。そういう手もあったか」「それも選択肢にいれてみてもいいかも」「いやいや、そこまでは……」「そういうことじゃないんだよねー」

 反応は人それぞれありそうだ。もちろん、そのとき自分がどういう状況に置かれているのかなど、TPOに依存する部分が大きいのだけれども。

 「独立したら?」と言われたことがある人と話したり、私自身もそう言われたことがあったりして、会社員として働くことについて考えてみた。ちなみに、私もその人もその時は独立しない選択をした。

 「独立」に対するイメージもさまざまだ。組織の枠を外れることを「自由」と感じるか、「恐怖」と感じるか。自分の裁量や責任が増えることを「喜び」と捉えるか、「面倒」と思うか。これらを考慮して「現在よりも良い」と判断した場合、人は独立の選択をする。

 会社員の視点から見ると、組織から離れてフリーランスで働く人をうらやましく思うときもあれば、想いをもって起業している人に尊敬の念を抱くのもよくあることだ。そして同時に、自分はそこまではできないと思ってしまうこともある。

 しかしこれは、勝手に自分で線引きしているだけなのかもしれない。

●アンコンシャス・バイアスを持っていないか?

 経営者や起業家を別次元の人と捉えたり、“自分より上の人たち”と勝手に上下関係をこしらえたりしてしまう。 逆のパターンで、フリーランスのように自身の裁量で仕事をやりくりする人から「自分たちは会社員のあなたたちより頑張っている」とマウント取られたようなこともなくはない。

 また、医者や弁護士といった「専門家は会社員より上」感も勝手につくられている。もちろん、これらは職業を年収別に分けたときのヒエラルキーからくるアンコンシャス・バイアスも充分にかかってそうだ。

 経営者や起業家の話を聞くと、「こういう社会にしたい」「こういうことを実現したい」と、人生のどこかで自分を掻き立てる強い想いを抱き、それまでいた組織から離れたケースが多い。そしてその彼らの想いに共感した人たちが彼らの周りに集まっている。

 彼らと自分の違いは「こうしたい」という欲求の有無だけか? 先に述べた「独立しない」選択をしたのは、確かにそれもある。さまざまな制約からの解放に憧れはあるものの、その程度であり、成し遂げたいことが明確にあるわけではない。

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