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びっくりドンキー、完食イベント参加者が65万人に増加 「残してはダメ」ではないアプローチとは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月9日 6時30分

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どんなイベントなのか(出所:びっくりドンキー公式X)

 ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」が、完食応援イベント「もぐチャレ!!」に注力している。2022年度の参加者は約45万人だったが、全店に展開した2023年度には約65万人まで増加。「食品ロス対策」「子どもの食育に役立つ」といった点が注目されている。どういった取り組みなのか、びっくりドンキーを運営するアレフ(札幌市)の担当者に聞いた。

 もぐチャレ!!は「もぐもぐチャレンジ!!」の略で、小学生以下を対象としている。基本的な流れは以下の通りだ。

 まず、もぐチャレ!!に挑戦することを店舗の従業員に宣言する。タブレット端末が設置してある店舗の場合は、端末から参加表明が可能だ。

 子どもが食べたい商品を注文すると、従業員がテーブルに「もぐチャレ!!中」と記載してある旗を持ってくる。ここから、好きなものだけでなく、嫌いなものも食べきる挑戦が始まる。無事に食べ終わった場合、従業員が日付と名前を書いた表彰状をプレゼント。この表彰状には、チャレンジが1回成功したことが分かるスタンプが押してある。

 2回目の来店時にこの表彰状を持参し、再びもぐチャレ!!に取り組むと宣言する。完食できたら、表彰状に2回目のスタンプを押してもらえる。

 そして、3回目の来店時に表彰状を見せると、オリジナルデザートがもらえるというものだ。もぐチャレ!!の対象となるのは、デザート、飲み物、みそ汁、スープを除く全商品としている。

●表彰状を7種類用意

 子どもが積極的に何度もチャレンジしたくなるような工夫もしている。例えば、表彰状は全部で7種類用意しており、ランダムで渡す。担当者は「コンプリートした! と喜ぶお子さまもいらっしゃいます」と説明する。

 3回目の来店時にデザートをプレゼントしたり、何種類も表彰状を用意したりしているのは、来店動機につながる取り組みといえるだろう。

 もぐチャレ!!に参加する子どもはどのくらいいるのか。1店舗当たり1カ月の平均参加人数は約160人で、デザートの提供数は約40食だという。参加人数が最も多い店舗だと、1カ月の参加人数は約1000人となる。

 食品ロス削減の効果はどのくらいあるのか。もぐチャレ!!だけの成果を厳密に測るのは難しいものの、確かな手ごたえを感じているという。

 びっくりドンキーの看板メニューに、ハンバーグディッシュがある。ご飯、ハンバーグ、サラダで構成されており、サラダの上にはミニトマト(約10グラム)が乗っている。もし、もぐチャレ!!参加者のうち半数がミニトマトが苦手だと仮定すると、ミニトマトを残さないことで年間約3トンの食品ロス削減につながる。

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