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「モンハン」がJR東海とコラボ、カプコンの狙いは? 辻本プロデューサーに聞いた

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 11時52分

「モンハン」がJR東海とコラボ、カプコンの狙いは? 辻本プロデューサーに聞いた

「モンハン」のタペストリーで彩られた豊橋市のときわ通り商店街

 2024年に入り、ゲーム大手のカプコンがJR東海とのコラボを進めている。2月にはカプコンのゲーム作品のキャラクターと、東海地区の観光名所を一緒に描いたイラストを展示した「THE CAPCOMミュージアム in 名古屋」を開催した。

 3月から5月6日にかけては、愛知県蒲郡市にあるリゾート施設「ラグーナテンボス」で、『ストリートファイター6』コラボイベント「ストリートファイター6~俺より強いやつに会いに行く!~in ラグーナテンボス」を実施。これらの一連のコラボは「CAPCOM TRIP TOKAI」として打ち出している。

 この「CAPCOM TRIP TOKAI」第3弾となる取り組みが、4月24日から7月末にかけて愛知県豊橋市で始まっている。その名は「豊橋へ 一狩りいこうぜ!」で、カプコンの人気アクションRPGゲーム「モンスターハンター(以下、モンハン)」シリーズとコラボしている。カプコンとJR東海だけでなく、豊橋市の政財界も推進する取り組みで、一連のコラボの中でも特に大規模な、街を挙げた展開となっているのが特徴だ。

 一ゲーム企業がここまで積極的なコラボを進める狙いは何か。「モンハン」シリーズのプロデューサーを務めるカプコンの辻本良三氏(辻は正しくは「一点しんにょう」)に聞いた。(河嶌太郎、アイティメディア今野大一)

●海外からのファン層を取り込めるか

――今回の一連のコラボに至った経緯を教えてください。

 当社ではこれまで多くのコラボを展開しているのですが、今回の企画の始まりは、JR東海さんからの打診でした。JR東海の「推し旅キャンペーン」の一環でお話をいただき、豊橋やラグーナテンボスなど、さまざまな施設への現地視察や、「ここだったらこういうことができるのでは」といったことを議論していくうちに、次第に形になってきました。

――今回はラグーナテンボスでの「ストリートファイター」シリーズに続く形で、豊橋で「モンハン」シリーズとのコラボになりました。「モンハン」シリーズは2004年から続く、今年で20周年の作品です。社内ではどんな位置付けのIPなのですか。

 「モンハン」単体のブランドでいうと、幅広いユーザーがいる傾向にあります。他作品にあまりない特徴として、多人数でモンスターを狩るマルチゲーム要素が高い作品という点があります。そのため、ユーザー同士のコミュニティーができやすい特徴があります。

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