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対立を避けるなかれ 「仲良く喧嘩」するための4つのルール

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月10日 8時20分

対立を避けるなかれ 「仲良く喧嘩」するための4つのルール

写真はイメージ

 仕事の中で起こるさまざまな対立や葛藤は、誰しもできれば避けたいと思います。心理的安全性とは、対立や葛藤がないチーム状態だというイメージを持っている人もいるかもしれません。

 しかし、それは誤解です。心理的安全性が高い状態とは、メンバー同士が安心して反論を含め意見を言い合い、ぶつかることができる状態なのです。新しく創造的なものは、対立・葛藤の中から生まれてきます。対立・葛藤を避けるのではなく、チームをいかに安心して対立・葛藤できる状態にするかが重要なのです。

●対立をいかに「信頼関係」につなげるか

 葛藤と向き合うことはチームの創造性を高めるために重要です。しかし、葛藤が生じる場からいつも必ず創造的なものが生まれるとは限りません。葛藤や対立から生じる混沌(こんとん)があまりにも大きくなると、チームに亀裂が入り、信頼関係が崩壊してしまうこともあります。

 対立、葛藤にはこのような危険性があることもよく認識しておく必要があります。対立・葛藤の場の中で、チームを崩壊させることなく、創造的な活動を行うためには、やはりチームメンバー同士の相互理解と信頼関係が重要になります。安心して喧嘩ができるほどに「仲よく」なっておく必要があるのです(ここでいう仲よくは、もちろん波風を立てない馴れ合いの仲よしクラブという意味ではありません)。

 対立・葛藤は誰にとっても怖いものです。それは人間にとって当たり前の感情です。しかし、心理的安全性が高いチームをつくるためには、時にはその「当たり前」を越えていくことが必要です。対立・葛藤への恐れを越えることができたとき、仲間に対するより高い信頼感と、チームの創造的なエネルギーを手に入れることができます。具体的な手法を紹介していきます。

●「仲よくぶつかり合う」ための4つのルール

(1)「仲のよい喧嘩」をする

 対立に至らないのがよい会議だ、という思い込みを持っている人もいます。従って、会議が始まるときに、あえて意見をぶつけ合おうと確認することが効果的です。ぶつかるといっても、相手を攻撃するわけではなく、相手をリスペクトしたうえで、異なる意見や考え方をどんどん出し合うのです。

 具体的には「仲よくぶつかり合うことを大切にしよう」と、会議の冒頭にみんなでルールとして確認し合いましょう。筆者が所属するスコラ・コンサルトでは「仲のよい喧嘩をしよう」を合言葉にしています。

 端から見ると喧嘩をしているような雰囲気のミーティングもよくあります。しかし、それは目指す目的に向けて、信頼関係に基づいた、仲のよい喧嘩なのです。

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