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ソニーの「着るエアコン」前年比2倍の売れ行き、人気の秘密は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月16日 6時30分

 行動や環境に合わせて、冷温を自動で切り替えられる機能「SMART COOL⇔WARM MODE」も強化した。付属のREON POCKET TAGをアップデートし、直射日光の検知を可能にしたことに加え、環境変化に合わせた温度調節にかかる時間が最大約3分の1に短縮され、状況に応じて最適な温度を提供する。

 さらに、本体とタグに搭載された計8個のセンサーを活用することで温度制御の精度が向上したほか、駆動時間も「SMART COOL⇔WARM MODE」は、最長約10時間使用できる仕様に進化した。

 そのほか、REON POCKE本体の熱を逃がす付属のエアフローパーツには、ビジネスシーンとカジュアルシーンに合わせた2種類を用意。ビジネスシーン向けには、首や背中の形に合わせて襟の高さまで伸びた形状、カジュアルシーン向けには低い襟元に合わせた短い形状で、いずれも目立たず効率的な排気が可能という。

●アプリ経由でフィードバックを獲得

 2019年当時、REON POCKETは該当する商品カテゴリーがなかったため、事前のユーザーアンケ―トだけでは市場の反応を読めない部分があった。クラウドファンディングで発売し、6日で4200台を完売したデータから市場を予測できるようになった。

 オンライン経由での購入が多いことから、同社はデジタルを活用したマーケティングを徹底する。データを重視し、数値を分析してアップデートを進めている。自社で運営するECサイトから定量的なデータを集め、同時に定性的なデータは連携するスマートフォンアプリからユーザーのフィードバックを得ている。

 今回、新たに発売した専用ケースもユーザーの声をもとに開発したほか、「排気が気になる」という声も一定数あったことから形状を変更し、排気が気にならない構造とした。

 ユーザーからのフィードバックには、「このように改善してほしい」という前向きな応援メッセージが多いという。それらの声を商品に反映することで、「自分たちの声が届いた」と感じるユーザーもいるだろう。

 「当社ではアプリをユーザーとのコミュニケーションの接点と考えている」と担当者は語る。ユーザーの声を商品改良に生かしているところも、評価が高い理由のひとつと言えそうだ。

●温度ソリューションサービスの「REON BIZ」

 REON POCKETは、工事現場などの屋外作業者からもニーズは高い。しかし、炎天下での長時間使用や40度近い環境下での使用を同社は推奨していない。そこで、4月にリリースしたのが、法人向けソリューションの「REON BIZ」だ。

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