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ソニーの「着るエアコン」前年比2倍の売れ行き、人気の秘密は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月16日 6時30分

 REON BIZは、屋内ファシリティや屋外の作業環境の温度を可視化し、快適性と省エネを両立するIoTクラウドサービスで、空間全体にTAGを設置し、温度ムラを可視化する。TAGは身に着けられるため、ユーザーによる周辺温度の違いも把握できる。

 各設置場所とユーザー周辺の温湿度データから、暑さ指数(WBGT)を算出し、その推移を比較することで、 特定の人が相対的に暑い環境に継続的に居ることも把握できる仕組みだ。ファシリティの温度環境を細かく把握することで、空調温度の最適化などのファシリティマネジメントに寄与する。

 今後は、法人向けのソリューションを強化する。温度環境を把握し、適切なソリューションを提供していくことを目指す。

 「例えば建築現場などでは、新宿は35度で、品川は30度など、マクロ的に温度を語るのではなく、われわれのセンシング技術(センサーを用いてさまざまな情報を数値化)で温度を細かく可視化し、ファシリマメージメンマネージメントと連携しながら『この時間は働くのに適さない』など、共通認識を持てるようにすることで、働きやすい環境を提供したい」

●世界レベルでの快適性と省エネの両立を目指す

 REON POCKETは、2022年から香港での発売も開始し、今年からはシンガポール、ベトナム、タイ、マレーシア、英国にも販路を拡大した。

 アクティブユーザー比率でみると、香港は「日本と比べると、人口に対して数倍売れている」という。オフィス街で働く人が多く、東京などの都心部と環境が近い点が好調の要因と同社は分析している。香港での好調な売れ行きから、東南アジアを中心に声がかかった。

 英国については、歴史のある伝統的な建物が多く、空調設備がそもそもないことも多い。気温が上がっている中、設備をイチから投入することはハードルが高いことに目をつけ、進出を決めた。来年以降、展開する国を増やすことも検討している。

 大きなトレンドとして、猛暑日が増えている昨今。ビジネスパーソンにとって仕事に取り組む際の暑さ対策は今後も欠かせないだろう。エアコンだけでは、個人による体感温度の違いや、電力消費、環境への負荷など問題が多い。そこで、自分だけの快適空間を身にまとうことを可能にしたREON POCKETが果たす役割は大きいと言える。

 「真夏日や猛暑日が多くなる中、都市圏で働く人々に対して、適したソリューションを提供していきたい」と担当者は語る。まもなく暑い夏がやってくる。今年もREON POCKETの需要は高くなりそうだ。

(カワブチカズキ)

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