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ドンキやABCマートなどで「ちょっと座るイス」がじわじわ “座って接客”の効果は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月17日 6時0分

 一方、ネガティブな意見として「直接言われたわけではないが、顧客の視線を感じた」「忙しいときはイスが邪魔になる」などがあがった。

 働く環境を改善することでアルバイトの採用がしやすくなったり、アルバイトが定着したりなど変化は見られたのか。この質問に対し、プロジェクト開始から約2カ月の現時点で「変化は見られていない」とのこと。

 ただ「座って働けることは求職者にとって魅力になり得るので、今後アルバイトやパートの応募数に変化がある可能性はある」と南波氏は話した。

●業務中に「水を飲みたい」という声も

 鈴木氏は、引き続きマイナビバイトチェアの導入を進めていくとともに、新たな職場環境の改善策にも着手したいと話す。現在、同プロジェクトの特設ページを通じて消費者からの意見を求めており、想定以上の意見が集まっているそうだ。

 「切実なご意見が多く届いています。『ぜひとも座って働きたい』という声に加え、改善してほしい点として目立つのは、『業務中に水分補給がしたい』という声です」(鈴木氏)

 実態は分からないが、これだけの声があるということは、接客対応中でなくとも、売り場にいる際は水分補給が難しい事情があるのかもしれない。

 「休憩時間を十分に確保するといったコンプライアンスは守られているはずですが、“お客さまは神様”といった価値観が根強いためか、顧客の目がある場での水分補給が禁止されているのかもしれません。もちろん一定の礼儀は重要ですが、過剰になる必要はないのではと思いますね」(南波氏)

 今回、座ってイイッス PROJECTを通じて、「接客中に座ってもいいのではないか」と一石を投じたマイナビ。世間の反応を見る限り、「座っての接客」は受け入れる傾向が強く、今後より広がっていく可能性がある。「引き続きより良い職場環境のために、これまで当たり前とされてきた概念を変えるような取り組みをしていきたい」と南波氏は締めくくった。

(小林香織)

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