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“孫正義流”ChatGPTの使い方とは? 「部下と議論するより面白い」

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月30日 12時31分

“孫正義流”ChatGPTの使い方とは? 「部下と議論するより面白い」

孫正義氏のChatGPTの使い方とは(2023年10月「SoftBank World 2023」にて撮影:河嶌太郎)

 ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は6月の株主総会で、SBGの使命を「ASI(Artificial Super intelligence、人工超知能)を活用しながら人類の進化に貢献すること」だと話した。今回は孫正義氏のChatGPTの使い方を、お届けする。

 株主総会ではASIを「人類の知能の1万倍」と定義。ASIの時代が10年前後で訪れると予測した。

 孫氏は2023年10月に都内で開いた自社イベントでも「SBGを世界で最もAIを活用するグループにしたい」と力説。汎用型人工知能であるAGI(Artificial General Intelligence)について語り「AGIは10年以内に実現する」と述べていた。AGIが達成された状態については「人類の英知を総和した10倍くらい優れている状態に達したとき」と定義し、何を聞いても人間よりAGIの方が優れた回答を出す状態だとしている。

 今回の株主総会では「AGIは3~5年くらいで来るんじゃないか」と話した。その上で「ASIは10年以内に来る」とし、自社イベント登壇時よりも早期にAGIやASIの時代が来るとの見方を示している。

 「ASIを避けることはできない。だったら避けるよりも今から積極的に使っていくべき。 僕だってChatGPTを毎日ガンガン使っていますからね。ヘビーユーザーです」(孫氏)

 「ASIに向けて準備しておくべきことは?」との株主からの質問には、自身のChatGPTの使い方を披露しながら答える場面もあった。「部下と議論するより面白い」と会場を沸かせた“孫正義流”ChatGPTの使い方とは。

●天才科学者A・B・Cと定義 「目の前でディベートしてくれ」と指示出し

 「僕のChatGPTの使い方は、語り合いのパートナーなんですね。何かを検索するというよりはアイデアの壁打ち、 ディベート相手なんです」

 孫氏は日々のChatGPTの使い方を明かした。具体例としてChatGPTに対し、それぞれの特徴を持った天才的科学者A・B・Cなどと条件を設定。その上で「あなたが天才的科学者だとしたら、この問題をどう解決するか。僕の目の前のディベートしてくれ」などと指示を出すという。

 「それで、ずっとディベートをさせるんです」

 例えば天才科学者BとCが「天才科学者Aの意見に賛成だとか反対だとディベートをする」。そうなると孫氏は「違う角度から、自分なりの発想で切り替えてコメントしてほしい」などと再び指示を出してディベートを続けさせるという。

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