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マック値上げで「モス派が増える」説、実際どうなった? プライシング専門家が解説

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月25日 7時30分

 調査の結果、価格が高いとしてもマクドナルドを選ぶ人は30.3%、逆にモスバーガーを選ぶ人は18.9%存在していると分かりました。また、マクドナルドがモスバーガーより安いうちはマクドナルドを選びますが、価格が逆転した際はモスバーガーへ流れる人が20.7%、その逆が30.1%存在します。

 ここから、マクドナルドにもモスバーガーにも、ある程度の価格変更には影響されない根強いファンがいることが分かります。一方で、消費者の約半数が価格に影響されます。

 ネットの声は非常に目立ちますが、その声が全てではありません。仮に利益を最重要指標とする場合、価格に影響される層の数が減少したとしても、客単価上昇による利益の増加分が上回れば問題ないわけですし、その逆の場合は、価格に影響される層の流出を全力で回避しなければなりません。

 京セラ・第二電電創業者の稲盛和夫氏が掲げたフィロソフィ「値決めは経営である」にあるように、利幅を少なくして大量に売るのか、それとも少量であっても利幅を多く取るのか。価格設定は、事業状況をいかようにも変化させます。どちらを優先するのか、もしくは量と利幅の積が最大になる価格を見つけ出すのかといった、どのようなバランスが自社のビジネスにとって適しているのかを検討し、そこから逆算して価格設定することが重要です。

(高橋嘉尋)

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