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看板の前で自撮り、SNSに投稿…… 広告の「大谷効果」にびっくり! 起用した人材サービス大手「ディップ」に反響を聞く

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月5日 6時15分

看板の前で自撮り、SNSに投稿…… 広告の「大谷効果」にびっくり! 起用した人材サービス大手「ディップ」に反響を聞く

大谷選手が活躍するロサンゼルス・ドジャースの野球場(出所:ゲッティイメージズ)

 人材サービス大手のディップが、自社広告にメジャーリーガーの大谷翔平選手を起用したところ、想定以上の成果を生んでいる。社名の認知度が上がるだけでなく、自社で運営する求人情報サイトの訪問数や応募数も大きく増加したという。大谷選手を起用した狙いや反響について、同社の大門一将氏(マーケティング統括部 ブランド戦略部 部長)に話を聞いた。

 大谷選手がディップのブランドアンバサダーに就任したという発表があったのは2023年12月15日だ。大門氏によると、起用したのは同社の企業理念「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」と大きな関係があるという。dipの社名の由来は「dream」「idea」「passion」の頭文字からきている。

 大谷選手の場合、世界一のプロ野球選手になるという大きな夢、「二刀流」という誰もが驚くアイデア、世界中の人々を熱くしている情熱を体現している。

 同社のブランドアンバサダーに就任後、大谷選手はテレビCMや交通広告、ディップの冨田英揮社長と対談するYouTube動画などに出演している。

 実際、大谷選手が出演した広告にはどの程度の効果があったのだろうか。

 企業CMの放映を開始したのは2023年12月31日だが、同社はその前後で企業認知度を比較している。CM放映前(2023年9月8~11日)におけるディップの企業認知度は64%だったが、放映後(2024年1月18~22日)は74%となった。

 ディップの運営するアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」の訪問数は23%増、応募数も17%増という結果に。総合求人情報サイト「はたらこねっと」も同様に訪問数が15%増、応募数が10%増となった(企業CM放映前の期間は2023年11月28日~12月11日、放映開始後は2024年1月9~22日。1日当たりの平均値を比較)。

 2024年4月に発表した同社の決算説明資料には「YouTube 大谷選手CM 1000万回再生」「YouTube対談VTR 400万回再生」「取り上げられたTV番組数 約60件」「Web記事 約700」といった数字が並ぶ。ディップは、決算発表時点での大谷選手の広告換算額は16.5億円と算出している。

 これらの結果について大門氏は「現時点で十分効果があった」と説明する。自社サービスを使うようなユーザーにリーチできているだけでなく、態度変容も起こしているという認識だ。

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