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日立、生成AIの「伴走型支援サービス」開始 7つのメニューの中身は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月4日 19時44分

日立、生成AIの「伴走型支援サービス」開始 7つのメニューの中身は?

日立製作所の小島啓二社長

 日立製作所は、生成AIの導入から活用、価値創出を支える人材育成までを伴走型で支援する「生成AI活用プロフェッショナルサービス powered by Lumada」の提供を開始した。AI活用の豊富なノウハウや技術を活用し、顧客の課題解決やイノベーションの創出に貢献する。

●7つのサービスメニューの中身は?

 同社は、生成AIを活用した生産性向上を目指し、業務ガイドラインや生成AI共通基盤の整備、問い合わせ対応の効率化や機器設備の保守サポートなど、ITやOT(運用技術、Operational Technology)業務への適用を推進してきた。

 金融や製造、鉄道やエネルギーなど幅広い顧客と協創しながら、約1000件のユースケースを検証。検証で得られた「従業員の利用率向上」「生成AIの回答精度向上」「生成AI人財の育成」などのノウハウを活用して7つのサービスを展開する。

 「DX推進支援サービス」では、日立コンサルティングと連携しながら顧客の業務課題をヒアリング。最適なユースケースの選定や効果を引き出すための包括的なサポートを提供する。

 「ユースケース実現性検証サービス」によるプロトタイプの簡易開発を通して、ユースケースの実現性を検証していく。これにより生成AIを現場に組み込んだ際の効果試算を詳細に把握し、最適な導入戦略を立てられる。

 「生成AIアプリ開発支援サービス」では、関連システムとの連携やシステム仕様の設計検討など、生成AIを業務に組み込んだアプリケーションの開発やテストを支援する。

 生成AIの回答精度を上げるためには、言語モデルによるテキスト生成に外部情報の検索を組み合わせることで、回答精度を向上させるRAG(Retrieval-augmented Generation、検索により強化した文章生成)を構築する必要がある。「RAGアセスメントサービス」による言語モデルの評価を検証し、さまざまな言語モデルの中から最適な言語モデルを提案する。

 さらに、AIの精度向上を目指し「RAGチューニング支援サービス」を提供。顧客のユースケースに合わせてRAGをチューニングする。「データ読み取り支援サービス」では顧客のデータをより活用できるように、図表を含む文書を生成AIが読み取れるようにテキスト化するという。 

 研修やOJTを通じて、プロンプトエンジニアリングやRAG構築のスキルを習得できる育成プログラム「人財育成支援サービス」も用意した。継続的な業務改善と革新を実現しながら、組織全体の生成AIの活用能力を向上させることが期待できる。

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