1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

タピオカブームが終わった今、「ゴンチャ」が新潟県に一店舗だけ出店したワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月1日 8時10分

タピオカブームが終わった今、「ゴンチャ」が新潟県に一店舗だけ出店したワケ

ゴンチャは「ティースタンドタイプ」「カフェタイプ」と2つの業態を持つ

 2018~2019年にかけて社会現象となったタピオカブームで話題を集めた「貢茶(ゴンチャ)」。ブームが一服した今も店舗数を増やし続け、都道府県別では新潟・富山・長野・三重・滋賀・岡山・広島・佐賀・長崎・熊本・鹿児島それぞれに、“ぽつんと1店舗”状態のお店が存在する。

 若い女性を中心に支持を集めるゴンチャは、どのような成長戦略を描いているのか? 広報マネジャーの山下夏子氏に聞いた。

●「ぽつんと1店舗」の背景に、手堅い出店戦略

 タピオカブームでその行列ぶりがSNSなどで拡散され、日本での知名度が急上昇したゴンチャ。今やブームも一服したが、同社は以降も店舗を増やし続け、現在は30都道府県に162店舗(2024年7月時点)を展開する。

 ゴンチャの店舗の8割はFC店で構成されている。50店舗に達したコロナ禍前の2019年の段階では、東名阪エリアの出店が中心だったが、ここ1~2年は地方の未進出エリアへの出店も強化してきた。

 「未進出エリアへの店舗展開を同時に進めているため、結果的に“ぽつんと1店舗”の県が存在しているというのが実情です」

 FC加盟店の開拓にあたっては、1社あたり5店舗以上展開できる見込みのある企業と契約しているという。一方で、未進出のエリアに出店する場合、最初から複数店舗をオープンできるリソースを確保できたとしても、まずは1店舗のみ出店するようにしている。テストマーケティングの意図も含め、地域住民の反応を確かめているのだ。

 ゴンチャは将来的に1000店舗の出店を目標に掲げている。FC店の店舗開発も積極的に進め、現在約40社の加盟店企業を倍の80社まで増やすという。

●出店する場所を選ばない機動力

 主なターゲットは10代~20代の女性というゴンチャ。そのため、駅ビルや商業施設などターゲット層が多く訪れるスポットへ出店する必要がある。こうしたスポットにも、まずは1店舗のみ出店して反響を確かめている。

 「特に象徴的だった成功事例が、今年4月にオープンした『CoCoLo新潟店』です。県内各地から若者が集まって滞在する新しい駅ビルという立地で、50人、100人の行列ができる日が1~2週間ほど続きました」

 SNSでも「新幹線で東京のゴンチャへ行って飲んだほうが早い」と言われるほどの盛況ぶりだったという。新進出エリアで潜在的なファンをしっかりと掘り起こせているかについては、SNS上の反応も重要な指標として位置づけ、社長を筆頭に各部署でウォッチしている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください