BTS擁するHYBE、新成長戦略を発表 狙いは?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月10日 15時16分
HYBEが新事業戦略「HYBE 2.0」を発表
BTSやSEVENTEENなどのアーティストを擁する韓国のエンターテインメントライフスタイルプラットフォーム企業HYBEは、エンタメ産業で強いリーダーシップを発揮していくための新事業戦略「HYBE 2.0」を発表した。
HYBE 2.0は、「ファン」と領地や集団などを表す「ダム」を合わせた造語である「ファンダム」のビジネスモデルを、グローバルの主要な市場へと拡大展開すると同時に、急速に変化する市場環境に対応して積極的にイノベーションを実現していくという構想だ。
●マルチレーベル強化の新組織設立 狙いは?
同構想では、これまでの「レーベル」「ソリューション」「プラットフォーム」によって構成していた3大事業領域を、「音楽」「プラットフォーム」「テクノロジー基盤の未来成長事業」に再編成する。
音楽事業部門では、現地の市場をリードする事業者としての地位を確保する「マルチホーム・マルチジャンル」戦略を掲げた。日本、米国、ラテンアメリカを中心に、現地の文化と特性を反映した事業を展開する。
世界第2位の音楽市場である日本では、ローカライズしたアーティストの育成と、J-POP市場への進出に注力していく。HYBEが日本でも韓国での地位に匹敵するリーディングプレイヤーとして位置付けられることを最終目標とし、日本市場での存在感を高めていくという。
HYBE JAPAN会長には、元SMエンターテインメント総括社長のキム・ヨンミン氏が就任。同氏は、K-POP産業でHYBEが確立した成功の方程式を日本市場に取り入れていく。
HYBEは成長をさらに加速させるため、韓国と日本のマルチレーベル事業を統括する新組織「HYBE MUSIC GROUP APAC」を設立する。HYBE LABELS傘下の韓国のレーベル「BIGHIT MUSIC」代表シン・ヨンジェ氏が、初代代表に就任した。
同氏は2019年にHYBEの前身であるBig Hit Entertainmentに入社。さまざまな戦略、政策、事業モデルの開発を担当した。2020年にはBIGHIT MUSICの代表取締役を務め、BTSやTOMORROW X TOGETHERなどのアーティストがグローバル市場で成果を出せるよう組織をリードしてきた。
世界最大の音楽市場である米国では、HYBE AMERICA傘下に新しいレーベルサービスをローンチする。現地に根ざした新人開発やマネジメント契約など、総合的なレーベルサービスを運営していく予定だ。
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