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なぜクルマのコーティングが人気なのか ユーザー心理を利用する術

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月16日 8時30分

 タイヤはアジアンタイヤでもいいが、ボディコーティングは高級グレードを選ぶ、というユーザーも見受けられる。それは節約志向のマインドからすれば理解できなくはない。だが筆者の目から見ると、むしろお金をかけるところが逆(高品質なタイヤは安心を買うものだ)にも思えるのだが、それが消費者心理というものだろう。

 インバウンドがモノ消費からコト消費へとシフトしているように、自動車ビジネスも売るだけではなく、満足度を高めるサービスへと移行している。

 一方、カーシェアリングやライドシェアリングなど、クルマを持たないスタイルも出現しつつある中、自分のクルマを所有し、いつでも好きなところに行けるという自由にどれだけのコストを払うのか。カーディテイリングビジネスには、そんな自動車ユーザーの憂鬱(ゆううつ)がリスクとして大きくなる可能性がある。

 しかし、カーシェアリングや自動運転タクシーが主流となったら、それはそれでカーディテイリングビジネスの需要が発生することになる。

 無人店舗でクルマの受け渡しを行い、洗車や給油はスタッフが定期的に行うなら、ボディをガラスコーティングしておけば、美観を保つ苦労は軽減できる。室内の清掃も専門の業者がまとめて行うようなシステムが構築される可能性が高い。

 クルマでの個人の移動がなくならない限り、カーディテイリングビジネスは需要に合わせてスタイルを変化させながら、まだまだ発展していくことになりそうだ。

(高根英幸)

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