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Amazonファーマシー体験レポート その仕組みと収益モデルは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月10日 7時0分

Amazonファーマシー体験レポート その仕組みと収益モデルは?

Amazonファーマシーの収益モデルとは

 2024年7月、日本の医療サービスにおいて話題をさらうサービスが開始しました。その名も「Amazonファーマシー」。Eコマースの巨人Amazonが、薬局を選んで処方薬を買えるサービスを開始したのです。

 Amazon自身が公式サイトで「薬局を選んで処方薬を買えるサービス」と表現しているように、Amazonが自ら保険調剤薬局を運営するわけでもなければ、そこから医療用医薬品を配送するサービスでもありません。しかしながら、メディアでは誤謬(ごびゅう)の混ざった記事も多く見かけます。

 Amazonファーマシーは、どのような収益モデルなのでしょうか。使い勝手はいかほどなのでしょうか。薬剤師であり、ドラッグストア勤務時代にEC事業と会員制ネットスーパー方式の新規事業(Amazon Prime Now)の責任者でもあった筆者が、現時点におけるAmazonファーマシーの仕組みについて解説したいと思います。

●著者プロフィール:郡司昇(ぐんじ・のぼる)

20代で株式会社を作りドラッグストア経営。大手ココカラファインでドラッグストア・保険調剤薬局の販社統合プロジェクト後、EC事業会社社長として事業の黒字化を達成。同時に、全社顧客戦略であるマーケティング戦略を策定・実行。

現職は小売業のDXにおいての小売業・IT企業双方のアドバイザーとして、顧客体験向上による収益向上を支援。「日本オムニチャネル協会」顧客体験(CX)部会リーダーなどを兼務する。

公式Webサイト:小売業へのIT活用アドバイザー 店舗のICT活用研究所 郡司昇

公式X:@otc_tyouzai、著書:『小売業の本質: 小売業5.0』

●Amazonファーマシーの特徴は?

 Amazonファーマシーはオンライン服薬指導プラットフォームの一つです。既存サービスとしては「SOKUYAKU」「kakari」「Pharms(CLINICS)」などが該当します。また、日本調剤、アイン薬局、そうごう薬局など調剤大手は、自社の患者用アプリを展開しています。

 Amazonファーマシーの特徴は、包括的なアプローチにあります。薬剤師によるオンライン服薬指導から処方薬の配送まで、一連のプロセスをシームレスに提供するプラットフォームです。Amazonショッピングアプリから利用開始できるので、服薬指導専用のアプリをダウンロードして登録するよりも少ないステップで利用できます。

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