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Amazonプライム・ビデオ、 日本初「ボクシング7大世界戦」を独占配信 差別化のカギになるか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月14日 18時13分

Amazonプライム・ビデオ、 日本初「ボクシング7大世界戦」を独占配信 差別化のカギになるか?

2日間にわたり7試合のボクシング世界タイトル戦を1つのイベントで実施

 定額制動画配信(SVOD)の業界各社が、熾烈なシェア争いを繰り広げている。こうした中、Amazonプライム・ビデオは10月13~14日、東京・有明アリーナで開かれるボクシングイベント「Prime Video Boxing 10」を独占ライブ配信した。7試合のボクシング世界タイトル戦を1つのイベントで実施するのは日本初の試みとなる。GEM Partnersの調査によると、2023年の金額ベースでの国内シェアは、Amazonプライム・ビデオは業界3位。今回の歴史的興行を配信することによって、競合サービスとの差別化を図る構えだ。

●激化する「SVOD競争」 差別化のカギとなるか

 同イベントでは中谷潤人選手、井上拓真選手、田中恒成選手、ユーリ阿久井政悟選手、アンソニー・オラスクアガ選手のタイトルマッチ、寺地拳四朗選手、岩田翔吉選手の王座決定戦の7試合のボクシング世界タイトル戦に加え、那須川天心選手のWBOアジアパシフィック バンタム級王座決定戦を2日間にわたって配信する。国内有数の名門・帝拳ジムの浜田剛史代表によれば「この規模での開催は前代未聞」だという。

 アマゾンジャパンでプライム・ビデオ ジャパン カントリーマネージャーを務める児玉隆志氏は、8月22日に開いた記者会見の冒頭で、今回の狙いを以下のようにコメントした。

 「ボクシングの軽量級では恐らく日本が世界(の市場)の中心だと思います。今回、節目となる10回目を迎えるにあたり、イベント名を『Prime Video Presents Live Boxing』から『Prime Video Boxing』と改称しました。われわれがより素晴らしい闘いを届けていくこと、プレミアムマッチを一人でも多くの方に届けてボクシングの素晴らしさを伝えていくことにコミットしていきたいと思うからです」

 プライム・ビデオは5月6日にも、東京ドームで開かれた4階級制覇王者の井上尚弥選手と、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ選手(メキシコ)が闘った4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチをメインカードとするイベントを配信した。

 プライム・ビデオがこれだけボクシングの配信に注力する背景には、定額制動画配信(SVOD)の業界で繰り広げられる熾烈(しれつ)な競争がある。GEM Partnersの調査によると、2023年の金額ベースでの国内シェアはNetflixがトップ(21.7%、前年比-0.6ポイント)。2位は成長を続けるU-NEXTが堅持している(15.0%、前年比+2.4ポイント)。プライム・ビデオ(12.9%、前年比+1.1ポイント)は、2022年にU-NEXTに抜かれて以降3位のままではあるものの、前年からシェアを拡大した。

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