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「SHIBUYA TSUTAYA」はどうなっているのか 生まれ変わって4カ月、見えてきたこと

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月24日 8時37分

 2~4階は「インスパイアされるカフェ&ラウンジ」をコンセプトに、2階に「スターバックス」、3~4階に時間制のカフェ・ラウンジ「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」を構える。

 5~8階は「ここでしか出会えない体験でつながるフロア」。5階はポケモンカードゲームを体験できる日本初の「POKEMON CARD LOUNGE(ポケモンカードラウンジ)」、6階はコミック・フィギュア・グッズなどを販売する「IP書店」、7階はIPコンテンツとコラボレーションして運営する「コラボレーションカフェ」となる。

 8階は「STUDIO/屋上」で、各フロアで開催されるイベントなどを館内サイネージや屋外ビジョンに同時配信できるインフラを備えた多機能フロアとなる。

●1日の平均来客数は4万人、収益構成も変化

 リニューアルオープン当初、CCCでは1日の来館者数を3万人、収益構成を物販(仕掛け販売)で3割、プロモーション事業で4割、カフェ・ラウンジで3割を見込んでいた。オープンして4カ月が経過した今、想定との誤差が見えてきている。

 「1日の来館者数は想定よりも多い約4万人です。訪日外国人の方は全来館者の4割ほどで、10~60代以上まで幅広く来館されています。以前は訪日外国人がスターバックスに集中していましたが、リニューアル後はその他のフロアにも訪れてくれるようになりました」(鎌田氏)

 展示やコラボレーションカフェも好調で、例えば、8月9日~9月1日で開催中の「THE FIRST SLAM DUNK “COURT”」GALLERY&CAFEは、約8000席が発売から30分足らずで完売したほどの反響だった。

 売上構成比率については、物販の比率が想定よりも高いという。

 「実績の図で『オレンジ色』が追加されていますが、これは『プロモーションの一貫における物販』なんです。プロモーションイベントの際に宣伝素材を使用したオリジナルグッズを販売することがあり、その売り上げです。販促グッズを含めると物販の売上構成比率が想定より高くなっています」(鎌田氏)

 以前は市場で流通しているパッケージ商品のみを扱っていたが、リニューアル後は、IP使用権の許諾を得て自社製作したオリジナルグッズも多く販売している。ここでしか買えない限定品は消費者の購入意欲を掻(か)き立て、購入したグッズをSNSに投稿する人も多い。

 例えば、7月に実施したL'Arc-en-Ciel の特別展示では、複数あるグッズの中で会場限定商品のアクリルコースター(8種、各880円)が最も売れ行きがよかった。オリジナルグッズは小売りよりもリスクは高いが、そのぶん売れたときの利幅も大きく、収入増につながっているそうだ。

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