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検索エンジン「Bing」ユーザーじわり増加 マーケターは対策すべきか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月28日 12時35分

検索エンジン「Bing」ユーザーじわり増加 マーケターは対策すべきか?

Bingのユーザが増加している

 検索エンジンといえば「Google」というイメージがすっかり定着していますが、Microsoftが提供する「Bing」の利用者が近年世界的に増えていることをご存じでしょうか。

 ChatGPTで知られる米OpenAIに出資したMicrosoftは、Bingに生成AIのチャット機能を組み込んだ「Microsoft Copilot(コパイロット)」をリリースしたり、生成AI検索「SearchGPT」の試験提供を発表したりと、生成AIサービスでGoogleを一歩リードするまでになっています。

 そんなMicrosoftのBingはどのような検索エンジンなのか。本記事では、ひそかに注目を集めているBingについて解説します。

●「Yahoo!」を抜いて2位に浮上

 2022年のMicrosoftの発表によると、現在のBingを搭載したブラウザ「Edge」の利用者は全世界で月間8億ユーザーで、過去6年間で着実に利用者が増えています。特にStatcounter Global Statsの2022年時点の調査データでは、日本国内のデスクトップの検索シェアがGoogleの72%に対してBingが16%となっており、Yahoo!の10%を抜いてデスクトップでは国内2番目です。

 その理由としては、コロナ禍におけるPCの利用時間の増加が挙げられます。世界のOSのシェアはWindowsがダントツのため、OSに基本実装されているEdge(Bing)の利用も増加したと考えられます。

 ユーザー層の内訳では、特に単価が高めの商品の検索をするミドル層と、PCと初めて出会う若者層の増加が特徴的です。若者層については、コロナ禍におけるオンライン授業でWindows搭載のPCを使う機会が多く、その影響でBingの利用が増えたと考えられています。

●Google検索との違いとは?

 BingとGoogle、どちらも一見よく似た検索エンジンですが、どう違うのでしょうか? デジタルマーケティングの視点から見ていきましょう。

 BingとGoogleは検索結果がよく似ていますが、アルゴリズムは違います。Bingは2009年にWindows Live Search と MSN Search のサービスが統合されて誕生しましたが、当初からGoogleとは異なる独自のアルゴリズムを使ってきました。

 Bingのアクセス解析ツール「Bingウェブマスターツール」も特徴的です。Bingウェブマスターツールには「IndexNow」という機能があり、これによりコンテンツが更新されたことを即座に検索エンジンに通知できます。IndexNowはBingだけでなく、他の対応する検索エンジンもサポートしていますが、Googleは現時点でIndexNowをサポートしていません。

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