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ローソンの新作メロンパン、なぜ男性の心をキャッチ? 開発担当者が驚いた実験販売の結果

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月5日 17時20分

ローソンの新作メロンパン、なぜ男性の心をキャッチ? 開発担当者が驚いた実験販売の結果

どんなメロンパンなのか

 ローソンは9月10日、全国のローソン店舗で「とろサクっ!クリームメロンパン」「じゅわサクっ!デニッシュメロンパン チョコ」(各171円)を発売する。開発担当者が9月5日開催の商品説明会で、新作の狙いを語った。

 とろサクっ!クリームメロンパンは、表面のクッキー生地をサクサク食感に仕上げており、中にはとろっとした濃厚なカスタードクリームが入っている。じゅわサクっ!デニッシュメロンパン チョコは、サクサクした表面と、バターとチョコの風味が口の中でじゅわっと広がるデニッシュ生地が特徴だ。担当者は「いずれの商品も、2つの食感を一度に楽しめるのがポイントだ」と説明する。

 新作メロンパンが誕生した背景には、昨年発売した「じゅわバタ塩メロンパン」(160円)のヒットがある(2023年10月の発売以降、累計販売数が1700万個を突破)。じゅわバタ塩メロンパンは、ローソンで常に売れているメロンパンと、当時人気が高まっていた塩パンを組み合わせた商品だ。外側のサクサクした食感と、内側のじゅわっとした食感を同時に楽しめるのが特徴となっており、現在も売り上げは好調。リピート率も高いという。

 担当者は、じゅわバタ塩メロンパンが消費者に支持された背景として「メロンパンと塩パンという、いずれも味を想像しやすいものをかけ合わせることで、トライアルしてもらいやすかったのではないか」と分析する。ローソンで販売している定番のメロンパンは127円だが、じゅわバタ塩メロンパンはその付加価値が消費者に認められたおかげで160円でも売れている。

●勝利の方程式

 今回発売した2種のメロンパンは、いずれも味や食感が想像しやすいため、同様にトライアルしてもらいやすいと担当者は考えている。実際、新作のメロンパンを2024年5月に愛知県内の約40店舗で試験的に販売したところ、菓子パンカテゴリーの売り上げが実験前と比べて2割増となった。しかも、これまで定番のメロンパンの購入層の約6割が女性だったのに比べ、新作メロンパンの購入比率を見ると男性が約6割を占める結果に。

 担当者によると、男性は定番商品を購入し、女性は新商品を積極的に試す傾向があるという。全体的に男性のほうが保守的なのだが、新作メロンパンは男性にも「試してみようかな」と思わせる特性があるようだ。

 売れ筋であるメロンパンと、想像しやすい味や食感の組み合わせという“勝利の方程式”に沿って開発された新作メロンパンは消費者の支持を得られるか。

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