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LINE WORKSが営業DX支援へ 社長が明かす「顧客とLINEでつながる」新戦略

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 9時55分

 「LINE WORKSと外部のソリューションを連携させるビジネスを展開していきたいと思っています。われわれは既に他社製品との連携を強めており、現時点で170社以上の製品と連携しています。他のシステム・プログラムとつなぐためのインタフェースを使った『API連携』を拡充していきます」

 なぜ、セールステック事業を始めたのか。

 「われわれは今までLINE WORKSというチャット中心の製品を一生懸命皆さんに使っていただくように頑張ってきました。その中で、顧客企業からはさまざまな使われ方をされていて、そこから新たな課題が生まれてきました」(島岡社長)

 LINE WORKSはもともと、社内のビジネスチャットツール、グループウェアとして発展してきた。ところが近年では、LINE WORKSを利用している企業同士が連携する事例が非常に増えてきたという。こうしたLINE WORKSのB2B外部接続数は130万人にものぼる。LINE WORKSの総利用者数は約500万人であり、実に約26%がこの外部接続を利用している。

 B2CのLINE利用者との連携も進む。日本で9700万人いるLINE利用者のうち、2700万人のユーザーがLINE WORKSとコミュニケーションしている。総ユーザー数の約28%に及ぶ。

 「LINE WORKSを利用する理由として、LINEとコミュニケーションできる部分に多くの期待を寄せる顧客が多いのが特徴です。一方でここ数年、この機能をもっと改善できないかという要望を顧客からいただき、その施策について考えてきました」(島岡社長)

 それで新たに打ち出したのが、セールステック事業というわけだ。

 「LINEとのコミュニケーションをもっと強固にする、強化させる目的で、APIを通じ機能を拡張させ、強化していきたいと思います」(島岡社長)

 このセールステック事業を担当しているのが、営業戦略本部市場開発部の中澤亮介部長だ。事業をどのように展開していくのか。中澤部長がこう説明する。

 「Salesforceなどのように、幅広い分野で手掛けている他社製品がある中、LINE WORKSでは、まずわれわれが得意とする領域から足掛かりを作っていきたいと考えています。その一例が、B2Cにおける見込み客の獲得から商談獲得、そして契約からロイヤル化までの一連のプロセスです。特に顧客と名刺交換のごとくLINEでつながれる点は有利で、この分野を重点的に高度化していく方針です」

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