日立、生成AIサービスを本格化 Lumadaとのタッグで何が変わるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月29日 19時53分
前者の回答精度の問題には一般的に、テキスト生成に外部情報の検索を組み合わせることで回答精度を向上させる「RAG」によって対処している。
一方の学習環境の整備には、日立のデータセンターに生成AI基盤を構築し、構築・運用技術を蓄積することによって対処しているという。ただ単に生成AIのサーバ環境を拡充するだけでなく、そこから発生する膨大な熱や、消費電力に対応するための空調や電源設備の設置も進めている。
これらによって「業務特化型LLM構築・運用サービス」を提供できるようになった。新サービスではLLMを提供するだけでなく、日立のデータサイエンティストやLLMエンジニア、GPUエンジニアなどがend to end(上流から下流まで)でサポートするという。
「2023年から日本で生成AIが話題を集め、日立でも1000件以上のユースケースを得ながら開発を進めてきました。その中で、生成AIを業務に本格的に活用し、現場の人手不足の課題にも取り組めると考えています。これまでDXを推進し蓄積してきたノウハウや既存技術も組み合わせながら、顧客の課題解決に取り組みたいと思います」(吉田センター長)
日立が自社の業務特化型LLMと、Lumadaを組み合わせたことによって、今後どのようにLumadaが進んでいくのか。そして他社はどのように対抗していくのか。今後の動きに注目だ。
(河嶌太郎、アイティメディア今野大一)
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