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ドムドムの「どむぞうくん」快走が続く 売り上げ構成比「7%」の衝撃

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月17日 13時15分

 「手作り厚焼きたまごバーガー」は大きさや立体感を忠実に再現して、価格は9880円。「ビタビタバターフィッシュバーガー」は同1万1880円。「ちょっ、高すぎでしょ。買う人なんているの?」と思われたかもしれないが、このサンプルシリーズは好評ですべて「完売」である。

 食品サンプルといえば、レストランなどのショーケースに並んでいるが、そのサンプルを手掛けているイワサキ・ビーアイ社の職人がつくったモノになる。ひとつひとつが手づくりなので、どうしてもこの価格になってしまうようだ。

 価格は高いものの、どんどん売れていく。再販したこともあるが、原材料などの高騰によって、同じ価格で販売することが難しくなってきた。高価格のグッズをお客に購入してもらうのはしのびない……といった理由で、現在は製作を控えているようだ。

●人気の理由は2つ

 ドムドムのグッズは、なぜこれほど売れているのか。藤崎さんに聞いたところ、2つの理由を挙げた。「1つは、いわゆる『推し』が流行っていますよね。好きになったモノを『推す』人が増えていますが、そうした流れを受けて『どむぞうくん』も人気が出ているのかなあと。もう1つは、ファッション性を重視しているからだと思っています」と語る。

 ファッション性とは、どういう意味か。藤崎さんは商業施設「渋谷109」内の店舗で店長を務めたことがある。こうした経験があるので、アパレルにはこだわりがあって、なにかのグッズに「どむぞうくん」をあしらえば「はい、完成ね」といった考え方をよしとしていない。

 そのとき、そのときのトレンドにあわせて、どのブランドと組むのがいいのか、オシャレに感じてもらえるのか。こうした視点にたって、企画を進めている。ということもあって、グッズを手にした人も「ドムドムといえばなにか古いイメージがあるけれど、『どむぞうくん』が描かれたモノはなんとなくオシャレ」と受け止めているのかもしれない。

 ドムドムは4期連続で黒字という結果を出しているものの、競合と比べて規模は「まだまだ」である。しかし、売り上げ構成比を見ると「『どむぞうくん』の快進撃はどこまで続くのか」と感じるほど、存在感を示している。

 象を“増”産することで、ファンが増えていく。その勢いを感じた他のハンバーガーチェーンは、“ぞっ”とするかもしれない。

(土肥義則)

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