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ソフトバンク、株主優待コストに10億円 それでも“元が取れる”と見込むワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月26日 8時10分

 ただし、株主数の増加は管理コストの上昇という課題も伴う。さらに、株式分割によって1単元(100株)の価格が下がることで、新たな問題が生じる可能性もある。実際、NTTでは株式分割後、約500万円分の株式取得で「私をNTT取締役に」という株主提案が行われた。これは、株主提案権の行使に必要な300単元(3万株)の取得が容易になったことが背景にある。

 この点について吉岡氏は「確かにコスト増は避けられない。しかし、それ以上のメリットがあると考えている。例えば、株主とのコミュニケーション強化のため、特設サイトを立ち上げ、積極的な情報発信を行う予定だ。また、メールアドレスの収集も進め、より効率的で密接な株主とのやり取りを目指す」と狙いを話した。

 ソフトバンクの株式分割により、これまで約20万円必要だった最低投資金額が2万円程度に下がる。より多くの人にとって手の届きやすい株式になりそうだ。一方で、米国経済の不調を背景に、国内の株式事情も乱高下が続いている。今回の施策が、若者を中心とした新たな投資家層の開拓につながるか、そして日本人の投資に対する意識を変えるきっかけになるか。その行方に注目が集まる。

 筆者:斎藤健二

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