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約12万円の「PS5 Pro」 ゲーム体験は今後"高級化"していくのか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月26日 8時20分

約12万円の「PS5 Pro」 ゲーム体験は今後"高級化"していくのか?

SIEが発表したPlayStation15 Pro。その価格設定も話題となった

 ソニー・インタラクティブエンターテインメント(SIE)が「PlayStation 5 Pro」(PS5 Pro)を9月11日に発表した。希望小売価格は11万9980円(税込)だ。

 性能に関して期待する声もある一方、約12万円という価格設定に消費者からは「高すぎるのでは?」という声も上がっている。

 ゲームハードへの要求スペックが高くなり、価格が上がってしまうのはある程度納得できる。そうすると、今後はゲーム体験そのものも“高級化”していってしまうのだろうか?

●PS5 Proの価格設定は妥当か?

 PS5 Proの価格設定に触れる上で、まず考慮すべきは現行のゲームハードに求められる性能である。4K解像度、60fps以上のフレームレート、レイトレーシングといった高度なグラフィック技術が普及したことにより、2010年代からハードウェアへの要求スペックは大きく高まった。

 その要求に応えるには高性能なGPUやCPU、そして大容量の高速ストレージが必要不可欠となった。こうしたゲームハードに必須の部品がそもそも高価であり、それらを組み合わせると、当然高価になっていく。

 一方、ゲーミングPCと比較した時、PS5 Proの価格設定は決して高すぎるとはいえない。PCとゲームハードとでは汎用性が大きく異なるため安易な比較はできないが、ゲーム性能に絞って比較した場合、同等の性能を持つゲーミングPCを12万円前後で組むことは、現環境では不可能に近い。よって、ゲームに限った話ならばPS5 Proは「コストパフォーマンスが高い」といえるだろう。

●ゲーム体験の高級化は避けられないのか?

 コストパフォーマンスが高いとはいえ、10万円を超えるゲームハードが多くの家庭に普及するとは考えにくい。では今後、他のエンターテインメントがたどったのと同じようにゲームも“高級化”し、娯楽の主流ではなくなっていくのだろうか? これを考察するために、特に大きな影響を及ぼすであろう2つの要素について考えてみたい。

グラフィック性能

 グラフィック性能は、PS5 Proの価格が上昇した最大の理由の一つだ。また、ゲームへの投資を惜しまないコア層ほど要求レベルが高い。

 ゲームが表現する世界観・雰囲気を体感するためにはより美しいグラフィックス、より複雑な演算が必要だ。そして、ゲームによる対戦・競技の成績を突き詰めるには、やはりより高いフレームレートや、高速かつ正確なレスポンスが必要となる。これらの要求に応えるには必然的に高性能なハードウェアが必要となる。

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