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パルワールド、任天堂への賠償は数百億円に? ソニー・アニプレックス協業の影響は

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月15日 6時25分

 ここで問題となるのは、『Palworld』のビジネスにおいて、ソニーやアニプレックスなどの大手企業が関与していることである。2024年7月、ポケットペアはアニプレックスやソニー・ミュージックエンタテインメントと提携し、『Palworld』をマルチメディア資産として育成する計画を発表した。

 任天堂の知的財産に酷似しているゲームを支援する姿勢は、法的に問題はないかもしれないが、企業のモラルや倫理観の観点から問題があるのではないかとの批判がある。ソニーやアニプレックスは、任天堂との対立を事前に予見できたにもかかわらず、プロジェクトを進めた。

 今回の訴訟によって、ソニーはレピュテーション(評判・信用)の毀損は避けられず、またポケットペアとしても任天堂との協業シナリオが見いだしづらくなる。リスクマネジメントが不十分であったと言わざるを得ない。

 『Palworld』は、600億円という莫大な売り上げを記録し、世界的な成功を収めた一方で、任天堂の特許を侵害したとして、多額の賠償金を求められるリスクに直面している。また、ソニーやアニプレックスがこのようなリスクを伴うプロジェクトに肩入れしたことによる影響も現段階では未知数だ。今後の展開に注目が集まる。

●筆者プロフィール:古田拓也 カンバンクラウドCEO

1級FP技能士・FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックベンチャーにて証券会社の設立や事業会社向けサービス構築を手がけたのち、2022年4月に広告枠のマーケットプレイスを展開するカンバンクラウド株式会社を設立。CEOとしてビジネスモデル構築や財務等を手がける。Xはこちら

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