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ドンキ、サンダルのように履けるスニーカーが好調 ほとんど「革靴」なスニーカーは絶好調 「悩みを解決する靴」を開発した背景

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月28日 6時15分

 これまでドンキでは若者向けの靴を主に開発してきたが、客層を広げたいという狙いもあった。ニューファミリー層や中高年層に、手を使わずに履ける靴のニーズは高いと考えたという。

 2023年11月発売のスパッシュを購入した属性を分析すると、「40代男性」が最も多く「30代男性」「20代男性」「50代男性」が続く。この結果について月足氏は「年齢を重ねるとさまざまな体の部分に不調が出てきます。『楽』に履きたいという潜在的なニーズを掘り起こせたのではないでしょうか」と分析する。

 靴の軽さも支持されたポイントのようだ。月足氏によると、一般的なビジネスシューズは400~500グラム、軽量スニーカーは250~300グラムだが、スパッシュのスニーカータイプは約200グラムだ(いずれも片足の重量)。

●男性向けに特化して価格を維持

 2023年11月に発売したスパッシュは23~28センチのサイズを用意していたが、リニューアル時には25~28センチに絞り込んだ。23~24センチは主に女性向けだったが、男性向けに特化した。女性向けが思ったほど伸びなかったので、アイテム数を絞り込み、コスト削減を図った。

 リニューアルした商品は2024年9月1日以降に店頭販売を開始したが、初速は好調だという。レディースサイズがなくなったにもかかわらず、シリーズ全体の売り上げは伸びているのだとか。女性向けを泣く泣く諦めたものの、それを補って余りある成果が出ている。

●機能性のある靴の売り上げが好調

 スパッシュに限らず、ドンキでは機能性の高い靴の売り上げが好調だ。

 2023年11月に発売した「スニーカー心地のラクすぎビジネスシューズ」は、既存の革靴に対する「痛い」「固い」「重くて疲れる」「靴擦れする」といった不満の解消を目指した商品だが、累計の売り上げは計画比400%超で推移している。

 また、汚れがつきにくく、汚れても落としやすい特徴のある「汚れに強い黒白スニーカー」も同120%と好調だ。

 いずれも、既存の靴に対する不満を解消するような機能性を備えつつ、競合との価格競争力を意識した商品だ。月足氏は、これらの商品に対して寄せられているさまざまな不満の声を踏まえ、改良に取り組んでいる最中だ。

 ドンキの機能性を意識した靴は、引き続き好調を維持できるか。

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