デル、東京・大手町にAIイノベーションラボ開設 社長が語る「4つの強み」とは?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月14日 15時4分
デル・テクノロジーズの大塚俊彦社長(中央)
デル・テクノロジーズ(デル)は、企業ユーザーがAI、エッジ、マルチクラウドなどのイノベーションを促進するための共創と学びの場「Solution Center AI Innovation Lab」を、東京・大手町の本社に開設した。記者会見した大塚俊彦社長は同社の4つの特徴を挙げ、今後は同施設を活用して、顧客に対して手厚いAIソリューションを提供していきたい考えを示した。
●大塚社長が語る「4つの強み」とは?
大塚社長は「当社はこれまで顧客に、実践的なアプローチによってソリューションを提供してきました」と話し「4つの強み」を強調した。
1つ目は、エンドツーエンド(上流から下流まで)の製品群を1社で持っていて、AIでもサーバからストレージ、ネットワーキングまで提供できること、2つ目として世界中にサプライチェーンを築いているため、最適なサービスを受けられることを挙げた。3つ目に世界中に直接的に顧客を支援できる営業チームがいること、4つ目は顧客システムの安定稼働のためにチームでサポートできることだという。
●大半の企業が「初期の実装段階」
生成AIの登場により、日本企業のビジネス現場ではAIを活用して業務を効率化しようという動きが急速に拡大している。デルが2月に全世界で実施した調査によると、日本の回答者の70%が、生成AIを含むAIが将来的に幅広い業界に大きな変革を起こすと考えていることが明らかになった。
しかし、その一方で、実際に企業がビジネスでAIを活用するとなると「使い方を明確化できない」「データの質と量の把握が難しい」「社員のリテラシースキル不足」など課題が多いのが現実だ。このため、ほとんどの組織は生成AIを十分に使うことができず実装の初期段階にとどまっていて、イノベーションにつながらないことが課題となっている。
これを解決するために同社は5月「Dell Al Factory構想」を展開。構想を具体化するために同施設を本社のあるビル内のフロアに設置した。本社オフィス約1100坪のうち、半分近いスペースをこのラボに充てるという。ラボでは世界中の具体的な事例を産業別に集めて、目的に応じて紹介するほか、実証実験やデモを実施できる。このラボは同社としてはグローバルで初めてAIに特化した施設だ。米ニューヨークやシンガポールにあるデルのInnovation Labとも連携しているという。
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