団地の「若返り」に貢献 無印のリノベが、若年層にウケている納得の理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月6日 6時15分
花見川団地や東京都の高島平団地などは、高齢化率がおよそ45%とされる。構造の古さから、団地を住まいの選択肢から外す若年層も少なくない。そうした中で7割以上が40代以下という点は「若返り」に成功しているといえ、驚かされる。無印のブランド力も影響しているのだろう。
同プロジェクトでは、花見川団地商店街のリノベーションも行っている。以前の建物を残しつつ再塗装し、住棟番号の表示も新たなものに取り替えた。共用部には高木とストリートファニチャーを設置している。団地の商店街は古さが否めないのが通常だが、花見川団地商店街はどこか若者の街のような雰囲気を受けた。
●企業コラボは、団地の生き残りに重要
同プロジェクトについて、MUJI HOUSEは空室が少なく需要が大きいことから、今後も物件数を伸ばす方針だという。具体的な数値目標はないが、既に手がける団地内で戸数を増やすほか、これまでよりも比較的新しい団地への進出を模索する。
これら物件の人気は、無印良品のブランド力やPR力に起因すると考えられる。一定のファンを抱える企業とのコラボは有用だ。こうした点を理解しているのだろう、UR都市機構は賃貸住宅に関してイケアとのコラボも行っている。
高齢化や老朽化が問題視される団地だが、リノベーションすれば活用できる物件もある。また、地価や物件価格、賃貸家賃が上昇する都市部において、団地は重要な住宅供給機能を果たしている。若年のファミリー層や外国人労働者の住居となっている団地は意外に多く、UR都市機構と企業のコラボは、団地が抱える課題を解決する一つの正解例といえるだろう。
●著者プロフィール:山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。
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